「エレキの神様」ことギタリスト寺内タケシ(てらうち・たけし)さん(本名武=たけし)が18日午後8時37分、器質化肺炎のため横浜市内の病院で亡くなったことが19日、分かった。82歳だった。

近年の寺内さんは、神戸のライブレストラン「モズライトカフェ」を拠点に活動。同レストランの公式YouTubeチャンネルでは、精力的にライブを行う寺内さんの姿を見ることができる。

20年1月公開の動画では、寺内さんがバンドメンバーに対して”毒舌”を披露。演奏の合間にメンバー紹介をする場面で、ピアニストがワンフレーズ弾いた後に「別にどうってことないですね」とピシャリ。周囲からメンバー紹介を続けるよう促されると「余計なお世話だって言ってんだよ」とはね返し、観客を笑わせた。コロナ禍で中止となったが、昨年12月20日にも同所でのパフォーマンスを予定していた。

寺内さんは1962年にバンド「寺内タケシとブルージーンズ」結成。卓越した技術でエレキギターの第一人者となった。65年加山雄三主演映画「エレキの若大将」に出演、67年にはベートーベン交響曲第5番をエレキギターで演奏した「レッツ・ゴー『運命』」で日本レコード大賞編曲賞を受賞した。