阿部寛(56)主演のTBS系連続ドラマ、日曜劇場「ドラゴン桜」(日曜午後9時)が27日、最終話を迎えた。

第1話から視聴率も好調で、毎週のようにツイッターの世界トレンド1位になるなど注目を集めていた。阿部や長澤まさみ(34)とともに、東大専科の生徒役の若手俳優陣も存在感を発揮していた。

劇中、偏差値70の“秀才”で、発達障がいを抱える原健太(細田佳央太)に優しく寄り添う小杉麻里役を演じている志田彩良(21)をインタビューする機会があった。

自身について「結構ハッキリした顔に憧れていたので、もともとの(自分の)顔が薄くて昔はコンプレックスで…」と告白した。しかし、「メークさんから『メークですごく変わるね』といってもらえることもあったりして、今は逆に、これも武器にできるのかなって思っています」と変幻自在に変化できることを強みに感じていることを明かした。劇中では、家庭環境に問題を抱え、受験に対して壁がある役柄だったこともあり、その細かな表情の変化にも注目が集まった。

女優業については「(自分は)結構、飽き性なんですけど、この仕事だけは1回も飽きたことが無くて。唯一人生の中で、ちゃんと続けられているので、本当にこの仕事が好きなんだなって日々実感しています」と天職のようだ。

大切にしていることを問うと「お仕事とか関係なく、『人として』っていうところはすごく大事にしたいなって思っていて。あいさつとか当たり前ですけど、当たり前のことを当たり前のようにできる人になりたいなって思っています」。その言葉どおり、取材者の目をしっかり見て話す姿勢や言葉の節々に礼儀正しさを感じた。

同局系大ヒットドラマ「半沢直樹」などでも知られ、「ドラゴン桜」も担当した福澤克雄監督からもらった助言を教えてくれた。「『今20代で積み上げたものが、30才から大事になってくるから。女優さんは30歳からが勝負だよ』って言われました」。

前作に生徒役で出演した長澤、新垣結衣(33)らの、その後の活躍はめざましいものがある。「今はいろんな引き出しとか武器を増やしていって、将来の自分につながるように、1つ1つ丁寧に頑張りたいなって思います」。謙虚で人当たりの良い志田。大女優への道を1歩1歩進む。