タレントのテリー伊藤(71)と株式会社ワタミが展開する「から揚げの天才」が100店舗を達成し8日、東京・下板橋店でセレモニーが行われた。1号店オープンから2年7カ月での100店舗達成は、日本の外食チェーンで最速だという。

テリーは「テレビ番組の視聴率をみると、グルメ、健康、動物などお年寄りから子どもまでが楽しめる番組が高い。そこで、子どもも大好きで大人のパーティーでもすぐなくなるから揚げを思い付き、渡辺会長に相談したら、コロナ禍で居酒屋が打撃を受けているので助けたいとのことでした」。ワタミの渡辺会長によると、「から揚げの天才」はFC店で、6割が元居酒屋経営者だという。

テリーは100店舗に「コロナ禍で外で食事するのは難しい。テークアウトが主なので、うまい具合に流れにのってよかった」と話した。

「から揚げの天才」はこだわりの玉子焼きも目玉商品だ。テリーの実家は東京・築地場外市場の玉子焼きの老舗「丸武」。アニー伊藤としてテレビ出演もしていた、兄の伊藤光男さんが昨年12月に亡くなったが、ずっと玉子焼きの相談をしていたという。「まだまだだなと言っていた。合格点はもらえず、83点くらいだったかな。もっと長生きして欲しかった」と悼んだ。

「から揚げの天才」は100店舗達成のほか、380万円で出店できるモデルの投入や、中国・上海に出店することなども発表した。渡辺会長は「380万円モデルのためのコンテナを100個つくります。1年で(資金)回収できると思います。から揚げも種類も増やして、季節のメニューを入れて、年間20種類にします」などとアピール。緊急事態宣言が再び発令される見込みになっていることについては「私も人流は抑えた方がいいと思うので、協力はします。ただ、宣言するなら緊急事態にしてほしい。百貨店や映画館はよくて、酒だけが原因なんでしょうか。それと、3日前に言われても対応はできない。せめて、1週間前に決めてほしい」と苦言も呈した。