米歌手マイケル・ジャクソンさんのものまねで知られるマイケル・ジャクトン(27)がブレークしている。ショートビデオプラットホームTikTokのフォロワー数は日本国内第3位の760万人。ジャクトンは「夢は月でのムーンウオーク。ラブ&ピースで、マイケルさんの意思を継いでパフォーマンスしていきたい」と意気込んでいる。

ジャクトンは日本人の父とタイ・バンコク生まれの母の間に生まれたが、生粋の大阪人。「小さい頃から人を楽しませることが好きでした」。マイケルさんを知ったのは09年6月25日の死去を報じるニュース。「もちろん名前は知っていましたが、パフォーマンスを見たのは、その時のニュースが初めてだったんです」。

高校1年生だったが、テレビで繰り返し流されるパフォーマンスに一気に引き込まれ、いつしか「マイケルさんのようになりたい!」と思うようになったという。

それからは、マイケルさんのミュージックビデオを連日連夜見て、独学で動きやダンスを研究。「学園祭で初めてパフォーマンスを披露したんです。するとすごく受けて、しかも、メークをしたら、みんなから、そっくりだとも言われ、その時の快感が、マイケルさんのパフォーマンスで生きていこう、と決めるキッカケになりました」。

マイケル・ジャクトンと言う芸名は、自身のニックネームが「トン」だったことから。しかも「タイで“トン”と言うのは1番という意味なんです。それにマイケル・ジャクトンと言う名前とのゴロもよかったので、だったらジャクトンにしようと思いました」。

TikTokがブームになり始めた18年から自身のパフォーマンスを公開したところ、日本以上に米国で人気に火がつき、2年前の19年には、ジミー・カーター元米大統領のバースデーパーティーにも呼ばれパフォーマンスを披露。「やはり米国の大スターでしたからね。しかも、日本人の僕がパフォーマンスをしたこともウケる要因になったのかもしれません」。

現在では日本のみならず海外でもパフォーマンスを積極的に行っている。「日本より米国の人の方が好意的に反応してくれる」と言うものの「東京五輪もあるし、日本から僕のパフォーマンスを世界に発信する大きなチャンス」。さらに「令和に生まれてくる子は、マイケルさんを知らないので、逆に僕がマイケル・ジャクソンになれるんじゃないかと、これから生まれてくる子にとってマイケルは“ジャクトン”だと思われたい」。

夢は月でムーンウオークをすること。「ラブアンドピース、とにかく世界平和でマイケル・ジャクソンさんの意思を受け継いだパフォーマンスをしていきたいですね」。