吉岡里帆(28)が17日、都内で、9月17日より上演予定の「劇団☆新感線」の「いのうえ歌舞伎『狐晴明九尾狩』」の制作発表会見に、中村倫也(34)向井理(39)らと出席した。

同作は、いのうえひでのり氏演出、中島かずき氏が書き下ろした作品。「狐の子」を名乗る陰陽師(おんみょうじ)・安倍晴明と、陰陽師に化けた九尾のキツネとの手練手管の頭脳戦を描いた。

中村は安倍晴明を、陰陽師に化けて日の本支配を企てる九尾のキツネを向井が、吉岡は九尾のキツネと因縁のある狐霊役で出演する。

吉岡は長年、日清食品カップ麺「どん兵衛」のCMに「どんぎつね」として出演している。今作でも、きつねを演じており“キツネのプロ”だが「キツネの役をずっと何年か某CMでやらせていただいていて、実は結構キツネ歴が長いんですよね(笑い)。なので、今までやってきたことが、役に立つ日がきたとすごいうれしいなと思ったんですけど、いざ台本を読んでみますと『あれ、私の知っているキツネと全然違う』という印象でした」と明かした。

キツネになるために重要なポイントについては「『私は、人間じゃないんだよ』って、いつも思いながらやっています」。外見にも、こだわりがあるようで「尻尾がどうなるのかなっていうのは結構、気にしていて。キツネ歴長い身としては、尻尾が絶対に大事だなって思っています(笑い)。どれだけ、モフモフした良い尻尾を持てるかという戦いですね」と、話した。

一方、中村については「中村さんの演じる安倍晴明は、愛さずにいられない人だなっていうのが第一印象です。危うい部分と、ピュアな部分が混在しているキャラクターが、すごく中村さんへのイメージと重なるところがあったので、すごいピッタリみたいな感じでした」。

18年のTBS系連続ドラマ「きみが心に棲みついた」で共演した向井については、「ものすごくいじめられる役で、撮影では支えてもらいつつ、本編ではものすごくいじめ抜かれていたので、恐怖が植え込まれていて(笑い)」としながらも「逆に今回、すごく因縁のある関係の2人になってくるので、それをいかして、反撃できるように頑張ります」と、反撃を誓った。

同カンパニーへの初参加となる。「最高のメンバーの中に入れてすごく楽しみであり、緊張がもうすごくて。今回、『劇団☆新感線』では私が唯一、初めてなので、足手まといになりたくないなって、なんとかみなさんにしがみつきながら、頑張りたいです」と意欲を示した。