英王室を昨年3月に離脱して現在は妻メーガン妃と長男アーチー君(2)、そして6月に誕生したばかりの長女リリベットちゃんと共に米カリフォルニア州で暮らしているヘンリー王子(36)が、2022年後半に世界最大手の出版社ペンギン・ラムダムハウスから自伝を出版することが明らかになった。

芸能情報サイトTMZは、ピュリッツアー賞を受賞している作家J.R.モーリンガー氏をゴーストライターに起用して執筆を進めており、ヘンリー王子は2000万ドルの前金を手にしたと伝えている。また、ニューヨーク・ポスト紙は関係者の話としてすでに初稿はほぼ書き上げられているとも伝えている。

今年に入って米テレビのインタビュー番組やポッドキャストなどで王室批判を繰り返しているヘンリー王子だけに王室内では今回の自伝も新たな暴露本となることが懸念されているといい、米Usウイークリー誌は「どのような内容を暴露するのか」と王室内に動揺が広がっており、特に確執が取りざたされる父チャールズ皇太子と兄ウィリアム王子は神経をとがらせていると関係者の話を伝えている。

ヘンリー王子は声明で、「この本は生まれながらの王子としての私ではなく、自分自身を形成した1人の人間として書いています。私は長年にわたって、たくさんの帽子をかぶってきました。文字通りの帽子もたくさんかぶりましたが、比喩的な意味でもたくさんの帽子をかぶっています。自分の人生の良い時と悪い時、失敗したこと、そこから学んだ教訓を伝えることで、自分がどこからきた人であっても、私たちが思っているよりも多くの共通点があることを示す助けになればと願っています」とコメント。「正確で真実の人生を読んでいただけることを喜ばしく思う」と締めくくり、メディアやネットでのうわさを払拭(ふっしょく)し、自らの言葉で真実を語る内容になることを明かしている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)