28日に東京オリンピック(五輪)で金メダルを獲得をした2つの競技で、テレビ朝日のアナウンサーが自局と異なる局で実況し、歓喜の瞬間を伝えた。

橋本大輝(19=順大)が金メダルを獲得した体操・個人総合決勝はTBS系で放送。実況を担当したテレ朝の清水俊輔アナウンサー(41)は「橋本大輝、個人総合金メダル! 体操ニッポン、王者の伝統がここ東京で、確かに引き継がれました! やってくれた。日本、個人総合3連覇。新たなエース、19歳のチャンピオンの誕生!」などと伝えた。体操では、04年アテネ五輪で日本が28年ぶりの金メダルを確定させた際、当時NHKだった刈屋富士雄アナウンサーの「伸身の新月面が描く放物線は、栄光への架け橋だ」という名実況が話題となった。

競泳女子で大橋悠依(25=イトマン東進)が2冠を獲得した200メートル個人メドレーは、フジテレビ系で放送。実況を務めたテレ朝の野上慎平アナウンサー(37)は「史上最強のニューヒロインが生まれました!金メダルです!」と絶叫した。

五輪放送では、民放・NHKが垣根を越えて組織する共同放送機構ジャパンコンソーシアム(JC)という枠組みで制作され、主に種目ごとにアナウンサーに担当が割り振られることから、自局と異なる放送局で実況するアナウンサーが多くみられる。