ジャニーズJr.内グループ「7 MEN 侍」の中村嶺亜(24)は、「プロ並みの腕前」と言われるほどのスケートボードの実力者だ。新競技として加わった東京オリンピック(五輪)。日本代表選手たちのメダルラッシュを受けて、同競技のイメージアップを願っていた。

3歳の時、スノーボード選手だった父親とスポーツショップを訪れた際、スケートボードを買ってもらったという。小3で本格的に競技を始めた。大会で3度優勝した経験もあるほどの実力だったという。

「野球と違ってチームとかはないので、パーク(運動施設)に行って、うまい人とかに声を掛けて、教えてもらったりしていました。そこにいたお兄ちゃんたちにすごく面倒見てもらいました。見た目がちょっと怖くても、すごくいい人ばかりなんですよ」と笑顔で振り返った。

東京五輪では、選手たちのメダルラッシュだけではなく、「ゴン攻め」など独特のフレーズを使った瀬尻稜氏の解説も話題となった。中村は、瀬尻氏について「当時オリンピックがあったら『絶対この人が出る』っていうくらいの人。僕は子ども同士で戦っていましたけど、瀬尻君は大人と対等に戦って日本一とっていたんで。精密機械みたいで、転ぶ気がしなかったですね」と説明。「何度かパークとかでお話しさせていただいたこともあります。『ちょっとこの技だけ教えてください』って。すごい優しかったです」と明かした。

五輪の競技中には、選手たちがライバルとたたえ合ったり、抱き合って励ましたりするスポーツマンシップあふれるシーンも目立った。中村は「クリーンなアスリートの方々がちゃんとルールを守ってくれているおかげで、本当に紳士的なスポーツになってきたと思います」と喜んだ。

「当時、ボードを持って電車に乗っているだけで嫌そうな顔で見られたりしたこともありました。毛嫌いしていう人も多いんだろうな、と子供ながらに感じていました。今でもスケボーに対して良くないイメージを抱いている人はいると思いますが、選手の方々の力で違う印象のスポーツになってきているんです。だから、一度悪い印象を消して見てみてほしいです。見たら絶対面白いので」

スケボーへの愛は今でも深い。ステージでパフォーマンスを披露することもあるし、ジャニーズJr.のYouTubeチャンネルでスケボー企画に参加することもある。「スケボーを好きになってくれる人が増えてほしいです!」。これからもジャニーズのアイドルという立場から、スケボーの人気上昇に一役買っていきそうだ。【横山慧】