三吉彩花(25)松井愛莉(24)らが在籍したアイドルグループ「さくら学院」が29日、東京・中野サンプラザで、現状の活動でのラストライブを開催した。

学校をコンセプトに2010年4月に“開校”。中学3年生までを期間として活動を行ってきた。

この日は1000人の父兄(ファンの総称)を前に、生徒会長の野中ここな(15)ら在校生8人が、「ベリシュビッッ」「夢に向かって」など全15曲を、全力でパフォーマンスした。

ライブ中盤には、初代卒業生の三吉、松井、武藤彩未(25)がサプライズ登場した。最初の自己紹介で松井は「2020年(度卒業の)…」と、急きょ若返り!?。初代生徒会長の武藤は「ありがたいね。こんな大切な日に呼んでいただいて」と感謝した。

三吉は「ステージ裏に立つだけで、あの時を思い出してきたよね。始まってから別のところで見学していたんですけど、意外と振り付け覚えているよね」と懐かしんだ。その後の在校生とのクロストークでは「年取ったわ~私も…」「私、こう見えて怖くないの」と、アピールしていた。

最後に武藤は「これから卒業した後もきっと、さくら学院で学んだことがたくさん生かされていくと思うので、私たちもまだまだ頑張りますし、在校生のみんなも卒業した後、たくさんいろんな道で頑張ってもらえたらいいなって思います。一緒にがんばりましょう!」と、誓った。その上で「父兄のみなさんも、これからも私たちのこと、在校生のみんなのことを温かく見守っていただけたらうれしいです!」と呼び掛けた。

同ユニットは、昨年9月1日に「より個々にあった育成を強化し、個人それぞれに特化した活動に注力していくという変化が必要」と、現状の活動を終了することを発表。この日は、11年間の集大成となるラストステージで、在校生への卒業証書授与が行われた。今月31日に“閉校”する。【佐藤勝亮】

 

◆さくら学院アラカルト  ▼結成 2010年4月

▼卒業生 松井愛莉(女優)三吉彩花(女優)BABYMETAL(メタルダンスユニット)佐藤日向(女優)岡崎百々子(博多華丸の娘)ら昨年度までに28人

▼目標 生徒たちが夢を実現し、1人1人がさまざまな分野で活躍できるスーパーレディーに成長していく

▼名称 メンバーは「生徒」で、それぞれに「生徒会長」「トーク委員長」などの役職名がつく。ユニット名は「部活動」でファンは「父兄」

▼リリース シングル7枚、アルバム11枚