木村拓哉(48)が14日、東京・日本橋のロイヤルパークホテルで、主演映画「マスカレード・ナイト」(鈴木雅之監督、17日公開)の公開直前イベントに出席した。劇中でタッグを組む女優長澤まさみ(34)とともに、映画にちなんだゲームにチャレンジした。

原作の「マスカレード・ナイト」は、東野圭吾氏の人気小説「マスカレード」シリーズの第3作。19年1月に上演し、興行収入46・4億円の大ヒットとなった主演映画「マスカレード・ホテル」の続編となる。前作に引き続き主演を務め、ヒロイン役の長澤とタッグを組む。前作と同じホテル・コルテシア東京を舞台に、木村演じる刑事の新田浩介と、コンシェルジュとなった山岸尚美(長澤)が、ホテルの利用者を相手に再び難事件に挑む。

この日会場となったロイヤルパークホテルは同作の撮影でも使用されており、2人は約8カ月ぶりの訪問となった。木村は「こういうコロナ禍にもかかわらず、すごくたくさんの出演者の方たちにご協力していただきまして、1人1人がすごく自己管理を行った上で、現場では看護師さんにもご対応いただいて、撮ることができました。今思い返しても感謝しています」と撮影を振り返った。長澤は「帰ってきたな、という感じがしますね。ホテルの方もとても快く迎えてくださるので。また帰ってこられたっていうのがうれしいです」と笑顔を見せた。

2年ぶりのタッグとなった長澤について、木村は「一緒に作業していてうれしいですし、ホテルマンの制服を着られてセットの中にいらっしゃるときは美しいですし。一緒にお芝居セッションさせていただいていも、台本のとらえかたや読み方、間だったりとかが、一度も読み合わせをしていないのに、非常に気持ち良く進むという感じがします」と絶賛。「2年という月日はたっていましたが、一瞬にして山岸さんと新田というキャラクターに戻れたような気がします」と振り返った。

一方、長澤は木村の印象を聞かれ「現場での集中力をどうやってコントロールするか、ってことを学ばさせていただいています。切り替えが大事だったりするので。自分の本気をどこで出し切るかっていうのが。学ばさせていただいています」と答えた。

お互い多数の作品に出演してきた。木村は「まさみちゃんが作品に出るっていう決断をした後は、一度たりともその作品から逃げていないな、っていつも思うんです。その強さだったり覚悟を作品を通じて感じています」と明かした。長澤も「数々の作品でいろんな役を演じられて、たくさんのものを生み出してきている本当にすごい方なのに、常に素直に受け入れるということを持っていて。スポンジのように柔らかくて、何でも吸収しちゃっている木村さんを見て、すごいなって思いますね」と返した。

この日は、2人の絆が試される3つのゲームに挑戦。止めたはずのストップウオッチが動いたままだったり、ジェスチャー当てゲームのお題が妙に難しかったりと、3つ連続で失敗するハプニング? もあったが、最終的には再チャレンジしたジェスチャーゲームに成功して面目躍如した。解答側を務めた木村は「(長澤がジェスチャーを)分かりやすくやってくださったので」とたたえ、ジェスチャーする側だった長澤は「答える側がすごく分かってくださったので。ありがとうございました」と感謝した。

最終的には、半ば無理やり“チャレンジ成功”として同ホテルのお食事券をゲットした。木村は「3問失敗して最後だけ成功って。痛い、痛い!」とツッコみ、笑いを誘っていたが、長澤は「でも、息が合っていたのは伝わったと思います!」とフォロー。「ゲームはちょっとこんな結果になってしまいましたけど、映画の中での新田さんと山岸さんは最高のバディになっていますので、ぜひ楽しんでください!」と呼び掛けた。