脳梗塞などで療養中の4代目林家染丸(71)が26日、大阪市で行われた林家染丸襲名30周年公演「染丸まつり」に出演した。約2年3カ月ぶりの舞台復帰となった。弟子らが落語、おはやし実演などを披露した。これまでの映像を編集した「四代目染丸ストーリー」を上演する前に染丸が車いすで登場すると、会場からは大きな拍手が起こった。

17日から大阪府内の病院に検査入院していたが、この日、主治医から出演のGOサインをもらい退院。舞台でマイクを向けられた染丸は「ありがたい」と感謝した。13人の弟子の成長に「みな、ようがんばってくれた」と涙ぐむシーンも。

最後に一番弟子の林家染二(60)が「師匠には100歳を超えるまで頑張っていただきたい」と話すと、染丸は顔の前で手を振り「そないはええ」と笑顔を見せた。

12年11月に脳梗塞で倒れ、13年1月に高座復帰も、その後たびたび再発を繰り返し、現在も療養している。

終演後、染二は師匠の舞台復帰に「きょうの舞台でみなさんにもらったエネルギーがいい方向に向かってほしい」と本格復帰を願った。