第34回東京国際映画祭(10月30日~11月8日)ラインアップ発表会見が28日、都内で行われ、橋本愛(25)がフェスティバルアンバサダーに就任すると発表した。

橋本は、前回の第33回で出演作「私をくいとめて」(大九明子監督)が観客賞を受賞するなど、東京国際映画祭とは縁がある。「この季節になると、暇があると映画祭のサイトを見て、行こうと…日常の延長。自分の出た作品を上映していただいて、レッドカーペットを歩いたり、アンバサダーのご縁を頂いてありがたい」と、プライベートでも足を運ぶ、同映画祭のアンバサダー就任を喜んだ。

その上で「映画に助けてもらったというのが、この映画祭にあったり」と語り出した。具体的な作品として、17年の第30回に特別招待されたフランス、チリ、日本合作映画「エンドレス・ポエトリー」(アレハンドロ・ホドロフスキー監督)を挙げた。「拝見し、印象的な場面があった。『愛されなかったから、愛を知ったんだ…』というセリフがあった。自分が、うまく付き合えない人がいたから、こういう気持ちを知ったんだと感謝した。人生を変えてくれたので、ありがたい経験があった」と熱っぽく語った。

現在の日本における、文化芸術についても持論を展開した。「文化芸術が、日本という島国の地中深くにいったらいいなと。皆さんの生活、人生のもっと大きな一部になる、はびこることが出来るよう、どういったら良いか前向きに考えて行けたらいいな」と笑みを浮かべた。