吉沢亮主演のNHK大河ドラマ「青天を衝け」(日曜午後8時)で大隈重信を演じる大倉孝二(47)が、このほどオンライン取材会を行った。

大隈は明治政府編から登場。大倉にとっては04年「新選組!」以来の大河出演となった。歴史上の人物を演じることについて、大倉は「率直に言いまして、自分で大丈夫なのかと。史実に基づいたフィクションであるにしろ、大隈重信さんについていろいろな思いがある方がいる。私なんかに務まるのかと、そんな気持ちが大きかった」と心境を明かす。一方で、役作りのため史実を調べると「なかなか面白いエピソードが多く、天真らんまんなところがあったり『民衆に愛された』というワードが多かった」と身近に感じ、「その辺なら自分でもアリな可能性が出てきたぞ、と(笑い)。あまり立派な役柄は自分でやれるかどうか怪しいところがあるので、その部分をよすがにしました」と笑った。

9月26日放送の第28回では、弁の立つ栄一を上回る口達者ぶりを見せ、出仕を拒む栄一の好奇心を刺激。新政府入りを決意させるなど、丁々発止のやりとりが話題を集めた。大倉は「僕の必死さが表れていたと思う。自分がどうこうではなく、吉沢君の心を動かすことに尽力した。それがお芝居に表れているのかな」。

興奮すると語尾に「であ~る」が付いてしまう、どこか憎めないキャラクターも人気だ。実際に大隈の口癖でもあり、役作りについて「監督から『際立たせて欲しい』とお話があった。これでいいのかと思いつつ、探り探りやらせていただきました」。放送中からツイッターのトレンドワードに「大隈さん」がランクインするなどインパクトを残し、反響について「ありがたいです」と笑顔で語った。

明治編では新政府の奮闘が描かれ「手探りの中でやったことないことを始めて、議論しながら刺激的な場所だったんだろうなと。議論というか、僕の場合は大声ばかりですが(笑い)。見ている人にも歴史の人の人間性を身近に感じてもらえるんじゃないかと思います」と話している。