伊藤英明(46)が15日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画「燃えよ剣」(原田眞人監督)初日舞台あいさつで、柴咲コウ(40)から劇中で女性の胸をもみしだくシーンを絶賛され「勉強してきて良かった」と胸を張り、客席を笑わせた。

伊藤は劇中で、主演のV6岡田准一(40)演じる土方歳三が副長を務める新選組の局長芹沢鴨を演じた。類いまれな腕と厳しい法度で統率する土方と対照的に、芹沢は豪放磊落(らいらく)で、時に粗暴な行為も働くため、方向性の違う両者は次第に対立していく。柴咲は土方と出会い、ひかれ合うお雪を演じた。

司会から印象に残ったシーンを問われると、柴咲は「伊藤英明さんの芹沢鴨が、最高に格好良くて、面白くて、ちょっとキュートさもある」と評した。その上で「女性の胸を、もみしだいているシーン、ありましたよね? すごい印象に残っています」と笑った。その言葉を聞いた伊藤は「今まで、ちょっと勉強してきて良かったです」と胸を張った。

伊藤は一方で、岡田が舞台あいさつの冒頭で明かした「新選組LINE」には、入れてもらっていないと口惜しさをにじませた。岡田が「山南君から『舞台あいさつ、頑張って下さい。思いは1つです』と。役者たちがメッセージを入れていく、幸せな朝からここに来ております」と、この日、登壇しなかった山南敬助役の安井順平(47)からメッセージは来たと語ったが、伊藤は「先ほど言った、新選組のLINEに僕は呼ばれなかった」と一抹の寂しさをのぞかせた。その上で「2を迎えられたら、もっと仲良く…」などと、続編の製作を繰り返しリクエストした。

それを受けて、原田眞人監督(72)は、原作者の司馬遼太郎氏が「燃えよ剣」と同じく、新選組をテーマに描いた短編集「新選組血風録」の名を挙げ「2の話が、いろいろ出ていますけど、あると思うんですよね。この先の2じゃなく『新選組血風録』というのを、司馬先生は書いている。この作品(『燃えよ剣』が興行収入)40、50億円とか超えてバーンッとヒットすると(『燃えよ剣』の登場人物)みんなを生き返らせようという。そのために、ぜひ応援してください」と客席に呼びかけた。その上で「それくらい(俳優)みんなの熱量があるので、あと10年くらいあれば、この年のまま演じることが出来ると思う」と、新選組をテーマとした次回作にも意欲を示した。