人気コミック「北斗の拳」が原作のミュージカル「フィスト・オブ・ノーススター 北斗の拳」(12月8日初日、東京・日生劇場)の制作発表が28日、都内で行われ、主演のケンシロウ役の大貫勇輔(33)らが出席した。

日本初のオリジナルミュージカルで、音楽は人気米作曲家のフランク・ワイルドホーン氏が手掛けた。会見の前半では、劇中の楽曲「心の叫び」や「揺るぎなき信念」など7曲が初披露された。

大貫は「北斗の拳をミュージカルにするなんて。まさか、驚きでした。さらに僕がケンシロウなんて。そこから始まりましたが、チラシの写真撮影あたりから光が見えてきて、楽曲がきた時には不安が確信に変わりました」と話した。

ユリア役をMay'nとダブルキャストで演じる平原綾香(37)も「私がユリアなんて、お笑いになるのではと不安でしたが、世界的に有名な作品だけにぜひやりたいと思いました。屈強な男たちの闘うドラマですが、癒やしや光を届ける存在として関わっていきたい」と抱負を語った。

演出の石丸さち子氏は「北斗の拳はミュージカルに必要な、出会いや別れ、求められるリーダー、闘うことや愛など、あらゆるエッセンスが詰め込まれている作品です。世界は今、リーダーを求めていて、ケンシロウは他者の痛みや悲しみから立ち上がり、愛を守るために闘います。怒りに震えるリーダーの登場です。作品は歌とアクションの融合に胸が震えるとおもいますので、ぜひ、劇場に足を運んでいただければ」と語った。

トキ役は加藤和樹と小野田龍之介、ラオウ役は福井晶一と宮尾俊太郎がそれぞれダブルキャストで演じる。

東京公演は12月29日まで、大阪公演は1月8~9日(梅田芸術劇場)名古屋公演は1月15~16日(愛知県芸術劇場)。