英王室を離脱して米カリフォルニア州で暮らすヘンリー王子(37)とメーガン妃(40)が、エリザベス女王が体調を崩して一時入院したことを受け、今年のクリスマス休暇は帰国してロイヤルファミリーと一緒に過ごす計画であると米Usウィークリー誌が報じた。

関係者によると、入院の一報を受けたヘンリー王子はパニック状態となり、遠く離れた異国の地にいることに無力感を覚え、容体を確認するため頻繁に連絡を取っているという。今年6月に誕生した長女にエリザベス女王の愛称であるリリベットと名付けた夫妻だが、女王とはまだ対面がかなっていない。

長男アーチー君(2)とも夫妻が王室を去って以降1度も会わせていないことから、ヘンリー王子はクリスマス前は無理でもなんとかして2人の子供たちを連れて一家でクリスマスに帰国することを希望していると同誌は伝えている。

王室メンバーは毎年クリスマスにバッキンガム宮殿に集まってクリスマスのお祝いをするのが習わしになっているが、英サン紙は今年のクリスマスにヘンリー王子夫妻を招待するかどうかはまだ決めていないと伝えている。夫妻は昨年まで2年連続で国外でクリスマスを過ごしており、今年も招待されなければ3年連続での欠席となる。

しかし、離脱後はテレビのインタビューなどで王室批判をしている夫妻にとって、クリスマスを王室メンバーと共に過ごすには障害が大きいとの声もある。ヘンリー王子の自叙伝の著者でもある英王室伝記作家アンジェラ・レヴィン氏は、夫妻はネットフリックスのドキュメンタリー製作がうわさされているほか、ヘンリー王子の回想録の出版も決まっていることから夫妻に対する不信感は根強いと指摘。

女王はかわいがっている孫のヘンリー王子に会って喜ぶかもしれないが、他のメンバーは夫妻を信頼できずドキュメンタリーや回想録のネタにされるかもしれないと感じるため、実現は難しいでしょうとコメントしている。(ロサンゼルス=千歳香奈子)