シンガー・ソングライター大黒摩季(51)が自身の恋愛学などを語った。4日、都内で行われた米女性歌手アレサ・フランクリンの半生を描いた映画「リスペクト」の公開記念イベントに出席。これまでにインパクトのあった恋愛について聞かれ「近々に離婚したばかりなので、それが一大インパクトでしたね」と19年末に発表した一般男性との離婚について自ら触れた。その上で「でも本当にたくさんの恋愛から学んだことがいっぱいある」と語り「アレサや彼女(映画でアレサ役を演じるジェニファー・ハドソン)もそうですが、自分のハートから流した血みたいなものが、歌になり、声になり、彼女らの場合、曲も作るし、演奏もするので。それが全部音楽になって、ファンの方たちの元気や勇気や笑顔になった瞬間、私の苦しみも捨てたもんじゃないと思って、自分の苦しみがそこから天昇してくれるので。シンガー・ソングライターに尽きるなと思いますよね。たくさん恋愛してくれた過去の男たちに感謝しています」と話した。

同じく登壇した女性お笑いコンビ、ガンバレルーヤのよしこ(31)とまひる(28)に恋愛について助言をおくる場面もあった。

これまで交際経験がないというまひるは年上好きだと明かし、学生時代には「担任の先生に恋をして、先生の車のナンバーを覚えて、ショッピングセンターに行った時は駐車場で先生の車がないか探したりしていた」というエピソードを披露。大黒は「ユーミン(松任谷由実)の『まちぶせ』っていう曲知ってる?それ歌ったらいいよ」とアドバイス。「恋は気がついたら落ちているもんですから。小林明子さんの『恋におちて』っていう歌があるんですけど、いい曲ですよ。調べてみて」と再び名曲を引き合いに語り、ガンバレルーヤの2人は「勉強になります」とうなずいていた。

大黒は「アレサに出会っていなかったら今の大黒摩季はないというくらい」と語るほどの大のアレサ好き。この日は表題曲にもなった「リスペクト」も熱唱し、会場を沸かせた。「生き方も生き様も、歌手としてだけでなく、女性解放運動や公民権運動をやられたり、世のため人のためにちゃんと生きた人」とあらためて尊敬の気持ちを語り「本当に足元にも及ばないですけど、私も人生波瀾(はらん)万丈すぎるので。それがちゃんと歌の響きになって、皆様に元気とか勇気とか希望とかを差し上げられるような歌い手に、やっぱりもう初心にかえる気持ちにさせてくれるアレサが私にとって永遠のDIVA(歌姫)ですよね」と力を込めていた。