ラッパーのZeebra(50)が、米人気ラッパーのトラビス・スコットが手掛けた音楽フェスティバルで発生した死亡事故を受けて、「滅茶苦茶やるのがヒップホップじゃない」とコメントした。

Zeebraは6日、「アメリカのTRAVIS SCOTTのショーで多数の死傷者…。エントランスをなぎ倒して突破したりセキュリティの車の屋根に乗ったり」とツイッター上で事故について触れた。「滅茶苦茶やるのがヒップホップじゃない」と断言し、「日本のヘッズは間違えないで欲しい」と国内のファンに呼びかけた。

「ヒップホップという文化自体が肥大化した事で文化自体のコントロールが効かなくなってきてるってのもあります」と業界の抱える問題点を指摘し、「日本に於いては大きくする事に加担もしてますので、オールドスクールとしてそもそもの形が何かは常に伝え続けていきたいと思ってます」と国内における重鎮として見解を述べた。

また、「自由にやるのがヒップホップ」という意見に対しても「『自由にやるのがヒップホップ』と言うのは雑過ぎます。そんな浅い文化ではありません」と厳しく返答し、「自由と言うのは責任があってこその自由なんですよ」と強調した。

米南部テキサス州ヒューストンで開かれた音楽フェスティバルにおいて、5日午後9時(日本時間6日午前11時)ごろ、観客がステージに殺到してパニック状態になり、地元当局によると少なくとも8人が死亡した。5日のイベントは打ち切られ、6日も中止が決まった。