米4大音楽賞のひとつで、ファン投票によって受賞者が決まるアメリカン・ミュージック・アワード(AMAs)の授賞式が21日、米ロサンゼルスのマイクロソフト・シアターで行われ、韓国の人気グループ、BTS(防弾少年)が、最高賞の「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」をアジア出身アーティストとして初めて受賞した。

同部門にはアリアナ・グランデやテイラー・スウィフト、ザ・ウィークエンド、ドレイクらそうそうたるアーティストがノミネートされており、強敵を抑えてAMAs初登場から4年での快挙を米メディアも大々的に伝えている。

昨年の授賞式は新型コロナウイルス感染拡大の影響で一部中継をつないで会場の入場人数を制限するなど規模を縮小して行われたが、今年は2年ぶりに満席の観客を入れてのステージでのパフォーマンスが復活。BTSも2019年以来2年ぶりにステージに登場し、コールドプレイとのコラボレーション曲「My Universe」などを披露した。BTSはこのほか、今年大ヒットした楽曲「Butter」で最優秀ポップソング賞を受賞したほか、最優秀ポップデュオ/グループ賞にも輝き、3冠を達成した。

歴史的快挙を成し遂げたメンバーは、受賞の瞬間驚きで言葉を失った様子を見せたが、「音楽への愛で結ばれた韓国の7人の少年が、世界中の皆さんの愛とサポートに出会いました。私たちはこの結果を当然のこととは決して考えていません」とスピーチ。「これが私たちの新しい章の始まりであると信じています」と喜びを語った。

BTSは27日からロサンゼルスのSoFiスタジアムで4日間の公演を行うほか、今後は拡大ツアーや新アルバムの発表も期待されている。また、現地時間23日にはグラミー賞のノミネーションも発表されることから、その結果にも注目が集まっている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)