佐藤二朗(52)が22日、東京・テアトル新宿で、主演映画「さがす」(片山慎三監督)の公開記念舞台あいさつに出席した。

消えた父を演じた佐藤は、片山監督からの熱烈なオファーの手紙で出演を決めた経緯があり、この日はお返しに佐藤がサプライズで手紙を読み上げた。20年ほど前にドラマの現場で会ったことがあるという2人。佐藤は声を詰まらせながら手紙を読み「自分で書いて自分で感極まるという…」と照れた。

タイトルにちなんで、探して手に入れたいものを聞かれると、佐藤は「落ち着きです。これまで精神年齢8歳を標榜(ひょうぼう)していたんですが、この間、この映画のイベントで占ってもらったら15歳でした。ジャンプアップ! でも蒼ちゃんより年下です」と、隣にいる娘役の伊東蒼(16)を見やった。

伊東は「朝起きる方法を手に入れたい。目覚ましをかけるんですけど、その時間に起きられない。2つかけても起きられない。今年は自分で起きられる方法を探したいです」。

親子を演じた佐藤と伊東は、互いについて「この年齢で芝居の感性と技術。怪物としか言いようがない。モンスター」、「進路の話をしてくださったりとか、撮影の感情が残っている時に声を掛けてくださったり、お父さんのようでした」と話した。