入山アキ子(52)が22日、東京・光が丘のIMAホールで「アコースティックコンサート~昭和歌謡オトコウタVOL.4~」を開催した。

オリジナル曲だけでなく、男性歌手のヒット曲も歌う人気のコンサートだ。1部では新曲「人生七曲り」や代表曲「ザンザ岬」「紀淡海峡」などを披露。2部ではピアノ伴奏で、「北の旅人」(石原裕次郎)「もしもピアノが弾けたなら」(西田敏行)「時の過ぎゆくままに」(沢田研二)「嫁にこないか」(新沼謙治)など、アンコールを含め14曲を披露した。

2部では白いドレスで歌った。このドレスは、所属レコード会社テイチクレコードの大先輩歌手・菅原都々子さん(94)からプレゼントされたという。「とてもうれしい!(私でも)ちゃんと(衣装が)入りました」と会場を笑わせた。

入山は防衛医大高等看護学院(現防衛医大看護学科)を卒業し、国家公務員である防衛省技官(看護師)になった経歴を持つ。今も看護師資格を持ち、コンサートでは常に健康講座があり好評だ。オミクロン株の猛威でまん延防止等重点措置が施行された直後となったが、入山のアドバイスで万全の対策を取り開催した。この日も「1・3・5の法則を覚えてください。おしゃべりは1メートル、せきは3メートル、くしゃみは5メートルの間隔を空けましょう」と分かりやすく話した。

いまも看護師として力を貸してほしいと願われるが、「歌手として社会貢献できるようになるまで頑張りたい」という。最近はイベンターから感染対策の医療の知識を教えてほしいと言われることも多くなった。「仕事としてではなく、イベント業界のためにできることはしたいです」と意欲的に話した。

昨年、所属事務所社長の和久井保氏と恩師の作曲家の鈴木淳氏が死去した。「1年の間に大きな別れを2回経験しました。とてもショックでしたが、新たなスタッフに、そして何よりもファンの皆様に支えられ、頑張っていきたいです」と誓っていた。【笹森文彦】