俳優小野健斗(32)が映画「真・事故物件 本当に怖い住民たち」(佐々木勝己監督、2月18日公開)で5年ぶりに映画出演する。血しぶきが飛ぶスプラッター・ホラー作品で、海老野心(19)小島みゆ(28)RaMu(24)が演じるユーチューバー&アイドルの卵を、恐怖の事故物件に送り込む芸能マネジャー安藤を演じている。

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事故物件での収録に臨む、3人のタレントのマネジャー役。

「確実に、この物語のキーマンになっている存在ですね。3人のタレントを守ってはいますよ。でも『あ、いるよね。こういう人』っていう感じで、やりたかったんです。ちょっとやりすぎたかなと思う部分もあるけど、逆に、それがいい方向に行っていればいいなと思います」

32歳。舞台出演を重ねてキャリアを積んでいく中で、この2年間はコロナ禍に見舞われた。

「多分、みんなそうなんでしょうけど、30歳すぎてからぐらいは、やっぱり人生に悩むんだろうなって思います。コロナ禍っていうことも、すごく大きかったですし。我々の、このエンタメ業界っていうのが、もう完全に大変な状況で何もできないですからね。演者もそうだし、作り手がまさに大変で舞台とかも休止になりました。悩みますよね。仕事がなくなってしまった期間に、何をしたらいいんだろうとか。何か作品とかがあったら、そこに向けていろいろなことができるんですけど。外に出られなかったりとか、やっぱり大変だなと思いますけどね。でも、まあ、みんなそうなんだろうけど」

30歳になったところで、見舞われたコロナ禍。考えること、そして出会った人から得たことも多かった。

「人生は一筋縄じゃいかない。でも昨年暮れの舞台『コーリング』で、品川庄司の品川祐さんとご一緒したんです。いろいろと話してもらって、品川さんも、30代半ばぐらいの時にいろいろあったと。千鳥さん、ブラマヨ(ブラックマヨネーズ)さんとかが出てきて、圧倒的に面白すぎだったと言うんです。『あー、あれには勝てない、芸人やめようと思った』と。やめようと思ってたけど、そこの時ぐらいからテレビにちょこちょこ出るようになった、みんな悩むよねって。その現場はみんな30歳前後の役者ばっかりだったんで、みんな同じような悩みを抱えてるじゃないですか。とても、いい経験でした」

(続く)

俳優小野健斗5年ぶり映画出演は初体験ホラー作品「幽霊よりも怖かった」事

◆小野健斗(おの・けんと)1989年(平元)8月9日、東京都出身。モデルを経て、06年に「ミュージカル・テニスの王子様」で俳優デビュー。09年映画「花婿は18歳」。10~11年テレビ朝日「天装戦隊ゴセイジャー」。11年映画「天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックon銀幕」。16年舞台「おそ松さんonSTAGE~SIXMEN'SSHOWTIME~」。17年映画「メサイア外伝-極夜 Polar night-」。趣味は車、野球、ゴルフ。187センチ。血液型O。