女優堀田真由(23)がフジテレビ系のスペシャルドラマ「木のストロー」(2月26日午後3時30分、関東ローカル)に主演することが27日、分かった。共演は4年ぶりとなる鈴木保奈美(55)。17年度下期のNHKテレビ小説「わろてんか」では仲の良い母娘を演じたが、今回は厳しい上司とその部下を演じる。

堀田が演じるのは住宅メーカー広報課勤務の若木陽菜。環境問題などSDGs(持続可能な開発目標)を考え、間伐材を利用して木のストローを作ることを発案する。保奈美演じるクレバーだが部下に恐れられる広報担当役員の奥沢塔子は、最初は木のストローに反対する。地球環境大賞農林大臣賞などを受賞した「木のストロー」(アキュラホーム西口彩乃著)が原案。

堀田は「紙のストローを使うことはあったのですが、木のストローは知らなかったので、すごく興味を持ちました。木材に着目するようになって、手持ちの部分が竹で作られている竹の歯ブラシを使い始めました。良いものが完成するまでに、試行錯誤して失敗を繰り返して、諦めない姿にすごく勇気をいただきました。私と似ているかなと感じたのは、ひとつのことに没頭する、何かを成し遂げないと気が済まないところ」。

鈴木は「木のストローのことは聞いたことがあるなという程度でしたので、勉強する良い機会になると思いました。日頃、エコバッグを持ち歩く、ペットボトルの消費を少なくする、などは心がけています」と話している。

4年前のNHKテレビ小説「わろてんか」では、ヒロインの母と妹を演じた。堀田は「再会できることが、すごくうれしかったです。19歳だった4年前は、分からないことがいっぱいあって、いろいろなことを保奈美さんに教えていただきました。着物を直してくださったりと、本当に母親のように接してくださって。今回は厳しい上司ですが、お話をさせていただいて、やっぱりすごく安心感があります。いろいろなことを積み重ねて来て、またこうしてご一緒させていただけて本当にうれしいです」。鈴木は「出演作はいくつも拝見していて、どんどんすてきな大人になっていらっしゃるなあ、と思っていたので、久しぶりにお会いできるのが楽しみでした」と話している。

フジテレビ、BSフジ、ニッポン放送3波連合プロジェクト「楽しくアクション!SDGs」の関連番組。フジテレビ第一制作室の草ケ谷大輔プロデューサーは「SDGsという言葉が浸透してきましたが、まだその本質的な理解を世の中が出来ていないのではないかと思っており、恥ずかしながら私もそのひとりでした。そんな折、原案『木のストロー』を拝読し、SDGsという地球事が自分事に感じられました。多くの方の興味と共感を得られる人物像、ストーリー展開となるよう、フィクション要素を織り交ぜながら物語を紡ぎました。本作を通じてSDGsを身近に感じられ、考えるきっかけをお届け出来たら幸いです」と話している。