鈴木亮平(38)が「孤狼の血 LEVEL2」(白石和彌監督)「土竜の唄 FINAL」(三池崇史監督)「燃えよ剣」(原田眞人監督)で助演男優賞を受賞した。

鈴木はトロフィーを手にすると「思った以上に重くてビックリ。割と鍛えている方なんですが…賞の重みを感じます」と感慨深げに抱き締めた。そして「たくさんの俳優の方々がいらしゃって、僅差だったんだと感じました。キネマ旬報さんの賞をいただくのは特別なことで、映画に出ていんだぞ、と許可をいただけた思い。監督、共演者、映画に関わった皆様、コロナで大変な時に劇場に足を運んでくださった皆様に感謝したい」とスピーチした。

司会の笠井信輔アナウンサーから「キネマ旬報の読者だったんですよね?」と聞かれると、鈴木は「大学の時、時間もあって1年に映画を400本見た。映画はキネマ旬報で勉強した。教科書」と笑みを浮かべた。「孤狼の血 LEVEL2」で演じた五十子会の上林成浩の、恐ろしいキャラクターの役作りについて聞かれると「悪人ではあっても、悪人とは演じたくなかった。見る立場で、世界は違って見える。役からその世界を見ると、正義と悪がオセロのように反転する…その感覚を大事にした」と振り返った。その上で「自分は不器用…いただいた役を1つずつやっている感じ」と照れ笑いを浮かべた。