親子3世代を描くNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜午前8時)。先月31日から3代目ヒロイン、ひなたの物語が始まった。

このほどひなた役の川栄李奈(26)がオンラインで日刊スポーツなどの取材に応じ、初の朝ドラヒロインへの意気込み、役柄の魅力などを語った。

放送では新津ちせ(11)演じる幼少期のストーリーが進行し、川栄は10日から登場する。父親の影響で時代劇好きに育ち、侍に憧れる役どころ。やる気が成功に結びつかないひなたについて「一生懸命頑張るけど、なかなかうまくいかない。見ていて背中を押したくなるようなヒロイン。回が進むごとに魅力が増していくと思います」。三日坊主なひなたの性格は共通点といい「何をやっても長続きしないのは自分を見ているかのようで、すごくやりやすい」と笑う。

川栄は16年「とと姉ちゃん」で朝ドラ初出演。今作ではヒロインとしてカムバックし「シンプルに、出番やせりふ量が多くてうれしいです(笑い)」と笑顔を見せる。多くの人と共演シーンがあるヒロイン役をうらやましく見ていたといい、「今、自分がそれを出来ている。本当にありがたく思ってます」と主演ならではの喜びを感じている。

舞台となる京都の方言に加え、物語を貫く重要要素として英語のレッスンもあるが「26年間で、今、一番勉強してます(笑い)。せりふも英語も方言も頭に詰め込むことが多くて、今後その能力はプラスになっていくんじゃないかな」と前向きだ。

一方で、ヒロイン役の決定後に購入したという参考書などは「1回も開いていない」と役さながらのエピソードも披露。それでも半年以上にわたり発音練習を続けており「仕事じゃなかったら逃げていると思います(笑い)。いい機会だと思って、勉強させていただいてます」と語った。【遠藤尚子】