押井守監督が5日、東京・テアトル新宿で、映画「血ぃともだち」の一夜限りの上映会の舞台あいさつに出席した。

唐田えりか、尾碕真花、天野菜月、日比美思の4人が主役で、高校の献血部の生徒たちが、ヴァンパイアを自分たちの血で養おうとする物語

押井監督は「4年前の映画なので、いろいろありまして、とにかくいろんなことがありまして。本来なら今日は4~5人、かわいい女の子が並ぶはずだったんですが、今日はおやじ2人です」と話し、ワークショップで演出を担当した山口淳太氏とトークした。

監督絶対主義を掲げる映画実験レーベル「シネマラボ」第4弾で、本来なら20年4月に公開予定だったが、コロナ禍の影響もあり4回の延期があった。さらに押井監督は「若い人いろいろあるから、本当にまいった。こんなにたたられた映画初めて」と意味深に語り、お蔵入りの可能性もあったとした。

「今回はさすがにダメかと思った。長い映画人生の中で1本くらいお蔵(入り)になってもしょうがないかと思った。でも、あの女の子たち頑張った。世に出ないのは申し訳ない。なんとかここまで来られた。ようやく1つの仕事の区切りがつく。関係者の努力でここまできました」と語った。