不倫騒動で活動を自粛した20年6月以来、約1年8カ月ぶりに活動を再開した、アンジャッシュの渡部建(49)がMCに復帰した千葉テレビ(チバテレ)の冠番組「白黒アンジャッシュ」(火曜午後10時)の22日放送回で、相方の児嶋一哉(49)が「新生」アンジャッシュの改革案を打ち出した。

番組冒頭で、渡部は「よろしくお願いします」と画面に一礼した後、児嶋に一礼した。児嶋は渡部の謝罪、事情説明に終始した前回15日放送回を「葬式のような回」と評した。その上で「ややこしいのは、これ放送前なんですよ。世間の反応が、どんな感じか分かる前に、今からバラエティーをしなきゃいけない」と、謝罪を収録した番組が放送される前に、通常の形に戻った放送回を収録することへの複雑な心情を吐露した。

また児嶋は、渡部が復帰を発表した5日に15日放送回の収録を行った後に撮影した写真で、渡部が手を後ろに組んでいたことに批判があったと触れ「お前は、いきなりたたかれている」と突っ込んだ。渡部は「失礼しました、本当に」と謝罪した。

改革案で、結成した1993年(平5)から約30年、続けてきた立ち位置を渡部が左、児嶋が右に変える意図について、児嶋は司会を自ら行うにあたり、ゲストに近い方に自分が立つ方がやりやすいからだと説明した。「白黒アンジャッシュ」では、画面の左にアンジャッシュ、右にゲストという立ち位置で、当初は、そこを逆にすると提案したという。

ただ、そうした場合、渡部が上座になることから、スタッフから「渡部を1番、上座に置くのは、まずいんじゃないかと」と声が出たという。児嶋は「…そんなことも気にし始める? でも、それくらい気を付けたのにこしたことはない」と口にした。実際、立ち位置を変えてみると、渡部は「違う景色だね。新鮮」と笑みを浮かべた。児嶋は「これは慣れないよ。みなさん、分かるかな? 30年くらい、コンビでやってきている立ち位置、変えるって」と苦笑した。