吉本興業のタレント養成所NSC(吉本総合芸能学院)大阪校44期生の卒業イベント「NSC大ライブ」が28日、大阪市内で開かれ、現役サラリーマンのたかまん(29)と荒木健太(23)のコンビ、宛先プレーンが優勝した。

兵庫県出身のたかまんは広告代理店の営業マンで現役サラリーマン。三重県出身の荒木とは6歳差。8組の決勝トーナメントでは「仕事と私のどっちが大事」の恋愛ネタを独特の着目点で、笑いに変え、171組の頂点に立った。

たかまんは「44期はおもしろい同期が多く、賞レースでも結果を出している。追いつけ、追い越せでやっていた結果がきょう出たのなら最高やなと思います」と喜んだ。優勝が決まった瞬間、荒木は「きょう、僕らがたまたま1番だった」と同期の健闘をたたえながら、喜んだ。

NSCで講師も務める審査員のお笑いコンビメッセンジャーのあいはら(52)は「コロナ禍もあり、お客さんの前で(生徒たちの)ネタを見るのは初めて。教室とお客さんのいる前で出す力はまったく違うんだな」と話し、宛先プレーンについて「優秀だとは思っていたが、こんなにおもしろいというのはお客さんの前で初めて分かった。すごい新鮮だった」としみじみと話した。

優勝のご褒美は数本のテレビ、ラジオ、舞台への出演がある。仕事と生徒の二刀流を続けてきた、たかまんは「明日も会社に行くつもりでしたが、お仕事をいただけるということで、とりあえず会社と相談します」と話した。