第1子妊娠中で、今春出産予定の石原さとみ(35)が、優秀助演女優賞の受賞対象作「そして、バトンは渡された」を「唯一、生まれる子には見せたいと思います」と口にして、母の顔を見せた。

この日、石原は体調を考慮して、別室からの参加となった。「そして、バトンは渡された」では、魔性の女・梨花を演じた。クランクイン前には、義理の娘みぃたんを演じた稲垣来泉(くるみ=11)と「2人だけでいる時間をクランクイン前にいただいた。駆けっこしたり縄跳びして体を使って遊んで」関係を深めたという。「(稲垣が)大好きになった。2ショットを撮って携帯の待ち受けにして、会えない時間も愛を育てようと大事にしました」と笑みを浮かべた。

石原は、司会の羽鳥慎一アナウンサーから「バトンを渡したい方は?」と聞かれると「普段は思わないですけど、この作品は唯一、生まれる子には見せたいと思う」と笑みを浮かべた。その上で、劇中で森宮優子を演じた、優秀主演女優賞受賞の永野芽郁(22)と稲垣の、まま子を演じた2人の名を挙げ「永野芽郁ちゃんと来泉ちゃんの笑顔が大好きで…どんなことがあっても前向きで。笑っていればラッキーが転がってくる、というのを体現している。会っただけで人を明るくする、おふたりのようにになって欲しいという意味で見せたいと思う」と、かみしめるように語った。羽鳥アナから「幸せな、お母さんになると思う」と呼び掛けられると「頑張ります」と笑みを浮かべた。

石原は、優秀主演女優賞受賞者が登壇した際のトークで、永野が卒業式のシーンについて「クランクイン3カ月前から、目がけてピアノの練習をしました。石原さんと会えなくて、1週間前からソワソワした。『会いたかったよ』と抱き締めてくれて…会えなかった時間を埋めてくれて、うれしかった」と語るのを聞き、笑みを浮かべた。そして「本当に会いたかったので(永野の)勇姿を目に焼き付けようと見ていた。ピアノが本当に素晴らしく、泣きながら笑いながらピアノを弾く姿が感動的で、誇らしくて、いとおしくて泣けてきた」とたたえた。

永野から「こんなすてきな、きれいなお母さんで幸せ」と呼び掛けられると、石原は「すてきな娘です」と満面の笑みで答えた。