歌手矢沢永吉(72)が50周年記念の全国ツアー「MY WAY」を開催することが3日、分かった。

東京、福岡、大阪の3都市で有観客として4公演を実施。スタジアムとドームなどでのツアーは95年の「JUST TONIGHT」以来27年ぶり。東京公演の会場となる国立競技場では、改修後初の有観客というメモリアルライブとなる。

矢沢は「え~どうも。矢沢永吉です!あっという間に50年!走り抜けました。50周年ライブで新国立競技場やります!よろしく!」とコメント。節目の年のライブに並々ならぬ意欲を見せている。

1972年(昭47)にロックバンド「キャロル」の中心メンバーとして鮮烈デビュー。それから半世紀。75年にソロデビューしてからも「時間よ止まれ」「YES MY LOVE」などの大ヒット曲を生みだし、ミュージックシーンの先頭を駆け抜けてきた。ライブの帝王として君臨し続け、音楽の聖地・日本武道館で行った公演回数は日本のソロアーティストで最多の146回を誇る。

最後の有観客公演は昨年12月25日。コロナの感染状況を見ながらのタイミングで開催されたツアー「I’m back!!~ROCKは止まらない~」の千秋楽公演の横浜アリーナだった。約1万3000人がロックンロールに熱狂したが、定番の「永ちゃん」コールは拍手に代わり、タオル投げもファンは“自粛”した。

9月14日で73歳を迎える矢沢にとって国立競技場は72歳のラストを飾る伝説となる。熱を帯びた永ちゃんコールが会場に響き渡るのか。ロック界のカリスマの新たな歴史がこの夏、始まる。

◆全国ツアー「MY WAY」

▼東京公演(国立競技場) 8月27、28日

▼福岡公演(福岡PayPayドーム)9月18日

▼大阪公演(京セラドーム大阪) 9月25日