俳優、司会者として活躍した柳生博(やぎゅう・ひろし)さんが16日午前9時40分、老衰のため山梨・北杜市の自宅で亡くなった。85歳だった。21日、柳生さんがオーナーを務める「八ケ岳倶楽部」のフェイスブックで、次男の宗助氏が報告。20日に家族葬を執り行い、後日お別れの会を開く予定。温和なキャラクターと渋い声でお茶の間に親しまれ、テレビ朝日系「100万円クイズハンター」では「ハンターチャンス!」の掛け声でおなじみに。「日本野鳥の会」で名誉会長を務めるなど自然保護活動にも精力的に取り組んだ。

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◆100万円クイズハンター テレビ朝日系で81年9月から93年10月の平日午前に放送。柳生さんが司会、若林真弓、藤岡久美子らがアシスタントを務めた。

前半戦は4組の解答者が20枚のパネルに分けられたジャンルを選び、ハンマーによる早押しで解答。正解者にはパネルに割り振られた商品と金額が加算される。

後半戦「ハンターチャンス」では、正解者が他の解答者の商品を1つ奪うことができる。その際、柳生さんとアシスタントが「ハンターチャンス、ワン」「ラスト・ハンターチャンス」などと、問題数を右手で示しながら発するかけ声や、商品の移動を示すライトが解答者席の間を移動するのが番組名物となった。前半でパネルの1枚に隠された「ゴールデンハンマー」を獲得した解答者は1問、独占解答権が得られる。

最終的に金額が多かったチームが、ハワイ旅行に3択で挑戦できるチャレンジゲームに進出する。

2012年には特番として立川志の輔の司会で復活した。