嵐の二宮和也主演のTBS系連続ドラマ、日曜劇場「マイファミリー」（午後9時）が好調だ。脚本家・黒岩勉氏の完全オリジナルストーリーで、予想のつかない展開に多くの視聴者が引き込まれている。今夏公開の映画「ONE PIECE FILM RED」「キングダム２（原泰久氏と共同）」も手がける人気脚本家。過去の作品を調べてみるとジャニーズの出演も多く、そこで「ジャニーズ作品年表」を作成した。（グラフィクス・山本遙香）※所属は放送時
▽黒岩勉氏 19年「グランメゾン東京」、20年「危険なビーナス」、21年「TOKYO MER～走る緊急救命室～」、「マイファミリー」と4年連続で日曜劇場を担当。アニメも実写版も原作ものもオリジナルも、ドラマも映画も執筆。ここまで多くを手がける脚本家は珍しい。
▽デビュー作がジャニーズ 09年「世にも奇妙な物語 秋の特別編 『自殺者リサイクル法』」生田斗真主演。黒岩氏は、08年フジテレビ・ヤングシナリオ大賞で佳作を受賞し、翌年デビュー。同賞は、坂元裕二氏、野島伸司氏、野木亜紀子氏など人気脚本家を多数輩出している。
▽初の月9がジャニーズ 15年「ようこそ、わが家へ」嵐・相葉雅紀主演。相葉初の月9主演でもあった。原作は池井戸潤氏。相葉とは2年後の月9「貴族探偵」で再タッグ。
▽初の日曜劇場がジャニーズ 19年「グランメゾン東京」木村拓哉主演。共演にKis-My-Ft2玉森裕太。完全オリジナルストーリーで、パリの有名三つ星レストラン「ランブロワジー」での撮影も話題となった。
▽12作11人 ジャニーズ主演ドラマだけで12作6グループ11人。「プロポーズ大作戦（山下智久）」「ボク、運命の人です。（KAT-TUN亀梨和也）」「俺の話は長い（生田斗真）」などの金子茂樹氏もジャニーズ主演作が多く、10作2グループ9人。この“オールマイティー”タイプと対になるのが、「池袋ウエストゲートパーク」「俺の家の話」など多くの作品でTOKIO長瀬智也とタッグを組んだ宮藤官九郎氏や、「新選組！」「HR」など香取慎吾の出演も多い三谷幸喜氏の“○○組”タイプ。
◆黒岩勉(くろいわ・つとむ)1973年(昭48)、埼玉県生まれ。青学大経営学部卒業。08年フジテレビ・ヤングシナリオ大賞で佳作。09年「世にも奇妙な物語」で脚本家デビュー。16年「僕のヤバイ妻」でASIA RAINBOW TV AWARDS最優秀脚本賞、市川森一脚本賞。ドラマ「LIAR GAME Season2」「謎解きはディナーのあとで」「ストロベリーナイト」「グランメゾン東京」「TOKYO MER～走る緊急救命室～」や映画「キングダム」「ONE PIECE FILM GOLD」など。
■放送中の主なジャニーズ主演ドラマ脚本家
▽テレビ朝日系「未来への10カウント」木村拓哉主演、King&Prince髙橋海斗出演。脚本は木村主演「HERO」「CHANGE」も担当した福田靖氏。
▽日本テレビ系「金田一少年の事件簿」なにわ男子・道枝駿佑主演、美 少年・岩崎大昇出演。脚本の大石哲也氏はKinki Kids堂本剛主演の第1作から執筆。Kinki Kids堂本光一主演「銀狼怪奇ファイル」、TOKIO松岡昌宏主演「サイコメトラーEIJI」など、90年代後半のジャニーズ主演の人気作を多く手がけている。
