三代目 J SOUL BROTHERS岩田剛典(33)と新木優子(28)、村上虹郎(25)と広末涼子(41)が12日、都内で行われた映画「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」(西谷弘監督、6月17日公開)完成報告会で、共演したシベリアンハスキー犬のビルに癒されつつも苦戦したと吐露した。

岩田は劇中で若宮潤一、新木は誘拐未遂事件の被害者となる資産家の娘・蓮壁紅、村上は蓮家の長男・千里、広末は同家からリフォームを請け負う冨楽朗子を演じた。新木は撮影を振り返り「時期的に寒いというのもあったんですけど、私はビルというワンちゃんがバディ。生きものと演技するのって、こんなにも大変なんだというくらい、うまくいかない。でも、うまくいった時、分かり合えたね…という瞬間があった。そこが楽しんでいただけるかなと思うくらい頑張った」と語った。

その上で、新木はビルについて「物語の中でほえたり、クールな格好良いオオカミっぽいシーンが魅力ですけど、実は、おっとりさんでニコニコ笑うのが印象的」と笑みを浮かべた。村上も「僕も、かなりビル、犬には、かなり困らせられた。彼のための再撮というのもあった」と続いた。

すると、広末もビルとの共演シーンを振り返り「やっぱりビルが大変。よく西谷さんがキレなかったと思う。何度もやっても階段を上ってくれないので、まさかのトレーナーさんの逆ギレに驚いた」と語った。その上で、岩田との共演シーンを振り返った

「私、岩ちゃんさんと同じシーンで、どうしてもビルが階段を上ってくれないといけないのに、降りられないので怖くて登らない。でも、上ってもらわないとシーンが成立しない。私たちは相当、息が切れているシーンだったので、岩ちゃんさんも私も相当、息を止めて、ずっとずっとスタンバイ。あの芝居で酸欠になって倒れるんじゃないか、という感じ」

「バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版」は、世界的探偵小説「シャーロック・ホームズ」シリーズの中でも最高傑作と呼ばれる作品が原案。それだけに、岩田も「やっぱり、ワンちゃんですかね。タイトルにも入っていて、ある意味、主役のところがある。ワンちゃんが館に入ってくるシーンの撮影は。お芝居がOKでもワンちゃんがNGというシーンもあった」と振り返った。その上で「広末さんが優しくて、ずっとワンちゃんに声をかけて、おやつをあげながらリラックスしたムードを作った。ワンちゃんも『スタート』とか言うと、緊張して動かなくなる」と広末の犬への優しいアプローチをたたえた。