デビュー4年目を迎えた演歌歌手門松みゆき(29)が20日、東京・虎ノ門金刀比羅宮(とらのもんことひらぐう)で、新曲「彼岸花咲いて」のヒット祈願を行った。祈念に加え、同曲のほかデビュー曲「みちのく望郷歌」など3曲を歌唱し歌の奉納も行った。

デビュー翌年からコロナ禍に見舞われ、観客の前での生歌唱はかなわなかった。「少しずつですがやっと、皆さんの前で歌うことができるようになりました。久々のステージで緊張感がよみがえりました。素晴らしい作品をいただいたので、生でお届けして、代表曲になるように頑張りたい」。

テレビ東京系「カラオケ☆バトル 最強女子ボーカリストカップ」に初出場して初優勝を飾るなど、歌唱力には定評がある。新曲を書いた作詞家の石原信一氏も駆けつけ「歌もうまく、実力があるのに突き抜けられないでいました。今回は突き抜けて欲しい」と激励した。

作曲家藤竜之介氏に10年師事し、デビューした苦労人。藤氏の妻が経営するカラオケ店では、年に360日、昼も夜も歌唱していたという。コロナ禍では、同店も休業していたことから、毎日3時間、自分の歌を見直したという。「自分の歌からカバー曲まで自主練習していました。自分の歌を見直すいい機会になりました」。

新曲は、突然姿を消したパートナーを追い掛ける女性のいちずな思いを歌っている。ステージには紅と白の彼岸花が飾られており「紅と白ですからね。(NHK)紅白歌合戦を目指して頑張りたい」と抱負を語った。