歌手藤井香愛(33)が22日、生まれ育った東京・中野の「なかのZERO小ホール」でコンサートを行った。昨年に同じ中野区にある野方区民ホールで初コンサートを実施。「今回は同じ区内でステップアップしました。来年は2000人超収容の中野サンプラザでやりたい。24年に解体をする前にやりたいです」。

この日は450人のファンに新曲「一夜桃色」や憧れる山口百恵さんの「ひと夏の経験」など23曲を披露。早着替えやダンサーをバックにした歌唱などにも初挑戦した。

小2から歌やダンスのレッスンを始め、高校時代にはファッション誌の読者モデルを経験。カラオケのガイドボーカルを100曲以上も担当した実力派だが、歌手デビューは18年7月。29歳という遅咲きだった。昨年に「その気もないくせに」がスマッシュヒットとなり、今年1月発売の「一夜桃色」がオリコンの演歌歌謡曲ランキングで初登場1位を達成した。

「私はデビューが遅いので歌にかける思いっていうのは本当に強い。一生、歌手として生きていきたいと思っているので、今日は歌手人生のすてきな1ページを刻めました。中野から羽ばたいていけるように、これからも精いっぱい頑張っていきます」。最後には「この近くに住んでいるし、芸名も本名なので悪いことはできません」とジョーク混じりに地元愛をアピールした。