俳優林遣都(31)と仲野太賀(29)が日本テレビ系7月期土曜ドラマ「初恋の悪魔」(午後10時)でダブル主演を務めることが22日、わかった。共に日テレ系ドラマ初主演となる。

脚本は91年の大ヒットドラマ「東京ラブストーリー」(フジテレビ系)をはじめ、日テレ系でも「Mother」(10年)や「Woman」(13年)、「anone」(18年)などを書き下ろした坂元裕二氏。今回は警察署を舞台に、さまざまな事情を抱えた署員たちが奮闘し、難事件を解明していくミステリアスコメディーとなっている。

林が演じるのは凶悪犯罪解明に憧れて刑事となるも、大きな失敗をきっかけに停職処分を受けてしまう刑事失格の推理マニア、鹿浜鈴之介役。坂元ドラマへの出演や、デビュー時からの知り合いだという仲野とのダブル主演を喜び「うれしいことがたくさん重なり、喜びと共に身の引き締まる思いがあります。大事な時間にしなければなと思っています」と語った。

一方の仲野が演じるのは、家宅捜索情報リークのうわさが流れた鹿浜の素行調査を命じられる、同僚の総務課職員の馬淵悠日(はるひ)役。仲野も抜てきを喜び「驚きもありましたが、僕もうれしかったですね。このチームに参加できる喜びと、林遣都くんと一緒に主演でやれるということは個人的にとても感慨深く、光栄だなと思いました」と話した。

今回の役柄は、その役を演じる俳優を事前に決めて脚本を制作する、あて書きだという。林は「とても個性の強い役で『坂元さん、僕のこと、どう思っているんだろう』と思いました」と笑い「1年前くらいに朗読劇で初めて坂元さんの作品に関わらせていただいたのですが、普段、心に隠している部分、出さないようにしている部分、そういう僕の本質や、いろんなことを坂元さんには見抜かれているんだなと思いました」と語った。仲野は「自分の中でこの役をどう体現していくかはまだ答えが出ていません」と口にし「この先、全話を通してこの役の奥行きが見えてきて、膨らんできて、入り口と出口が違うような人間になっていくのかな、と思っています。とにかく坂元さんの描く人間は熱いので、それがとても楽しみです」と意気込んだ。

2人は07年公開の林の主演映画「バッテリー」で共演して以来の仲。互いにまだ10代前半の頃で、仲野は「12~13歳くらいの時から関係性が全く変わっていなくて。こうやってまた一緒にできることが、頑張ってきて良かったと本当に思います」と話す。林はダブル主演の実現に「プライベートではちょこちょこ会っていたんですけど、一緒に仕事をするのは久々なので、ものすごくワクワクしています」と意欲を語り、仲野も「僕にとっては本当に感慨深いです。遣都くんが主演の作品に出させてもらったのが出会いだったので、こうやって並んで主演でやらせてもらえる時がきたのは光栄ですし、勝手に誇らしい気持ちになっています」と喜んだ。

最後にドラマを見る視聴者へ向けてのメッセージも送った。林は「コメディー部分がたくさんあって、すごく難しく、ハードルは高いと思っていますが、信頼する方たちとしっかりあんばいを見極めながら一生懸命、真面目に、そして楽しんでいきたいと思います。本当に面白い脚本なので、それを体現しなければならないプレッシャーもありますが、坂元さんが思い描く以上のものを出せるように精いっぱい頑張ります。楽しみにしていてください」。

仲野は「僕自身もワクワクしながら、思いもよらない着地点へ向かって行けたらいいなっと思っています。あまり見たことのないドラマになると良いですね。味わいのある作品になると思いますし、自分自身も楽しんでやれたらと思っています。期待してください!」とアピールした。

また、日本テレビ情報・制作局プロデューサーの次屋尚氏もコメントを発表。「遣都さんと太賀さんで、しかも坂元裕二さん書下ろしのドラマをどうしてもやりたかったのです。やっと念願かないました」と喜び「おふたりともに存分魅力を発揮して頂くべく、ダブル主演という形をとらせていただきました。おふたり以外のキャストもこれから続々発表させていただきます。この座組の元に集まってくださる実力派キャストにもご注目下さい。これまでと少し違った風合いのエンタメドラマに是非ご期待ください」とつづった。