宮沢氷魚(28)が、NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(月~土曜午前8時)に31日放送の第37回から登場する。このほど宮沢がオンライン取材会を行い、役柄について語った。

宮沢演じる青柳和彦は、子ども時代に父親の仕事の都合でヒロイン・比嘉暢子(黒島結菜)一家が暮らす沖縄の村に滞在。海外留学を経て新聞記者となり、料理人を目指して上京した暢子と東京で再会することになる。

宮沢は20年「エール」で朝ドラに初出演。同作では終盤に登場し「最後の2週間半の出番だったので、グッと詰めてお芝居ができた。今回は全編を通して和彦を作っていける。1年かけて撮影する作品はないので、和彦とどう一緒に成長していこうか、『エール』とは違ったものがあります」と緊張感を明かす。しっかり者に見えて抜けたところがある和彦のキャラクターについては「そのギャップが気に入っている。僕も優柔不断なところがあって、ちゃんとしているように見えているけどボーッとしているところがある。そういうところは似ているのかな」と笑った。

沖縄には子ども時代から何度も訪れている。好きな郷土料理は、豚の内臓を塩やしょうゆのシンプルな味付けで煮込んだ「中身汁」という。ここ数年は仕事での滞在も多くなり「縁を感じているし、だんだん沖縄の地理にも詳しくなってきた。最近はナビがなくても歩けるようになりました」と笑顔を見せる。

年齢とともに沖縄との向き合い方も変わり「子どもの時は海で泳いだりするのが楽しかったけど、大人になると記念館を巡ったり。最近はひめゆり平和祈念資料館に行きました。勉強になります」。本土復帰50年の節目に放送される同作への出演については「運命的なものを感じるし、自分の知識と沖縄への好奇心を持って演じたい」と意気込みを語った。