英国のエリザベス女王が、昨年4月に逝去した夫のフィリップ殿下の葬儀に孫ヘンリー王子の妻メーガン妃が参列しなかったことに安堵(あんど)していたと報じられた。英作家トム・バウワー氏が21日に出版する著書「リベンジ(復讐):メーガン、ハリー、そしてウィンザー家間の戦争」の中で描写されていると、英ロンドン・タイムズ紙が伝えている。

王室に関連する非公式の著書も多く出版しているバウアー氏は、新書の中で「メーガンが来ないことに感謝します」と女王が信頼できる側近にはっきりとした声で述べたと記していると、著書の抜粋をもとに伝えている。

フィリップ殿下の逝去に際し、2020年3月末に王室を離脱してメーガン妃と共に米カリフォルニア州に移住したヘンリー王子は葬儀に出席するため単身で帰国していた。当時、第2子リリベットちゃん(1)を妊娠していたメーガン妃は、妊娠後期だったことから医師の助言を受けて渡英を見送ったと伝えられていた。しかし、この前月に夫妻は米国のテレビ番組に出演して王室で人種差別を受けたことなどを暴露したばかりだったため、メーガン妃が参列することでメディアの報道は過熱し、余計な注目をされることは避けられず、それを懸念していた女王が思わず漏らした本音だった可能性がある。

夫妻は人種差別的発言をしたのは女王でもフィリップ殿下でもないと明かしているが、先月行われた女王の在位70周年祝う祝賀イベントに参加するため渡英した際には、エリザベス女王とリリベットちゃんの初面会を果たすも夫妻の宣伝に利用されることを懸念した女王から写真撮影を禁じられたことが伝えられるなど、確執が取りざたされている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)