お笑いコンビ、トータルテンボスの藤田憲右(46)が発起人として行っている、子ども向け野球教室「Yoshimoto Enjoy Baseball」が8月6日、7日に東京・足立区のフィールドフォース ボールパークで行われる。

8度目の今回は藤田をはじめ、昨年11月以来となる元中日の石川駿、そして楽天則本昂大投手らを輩出した滋賀・多賀少年野球クラブの辻正人監督も指導者役として初参加する。

多賀少年野球クラブは「高円宮賜杯全日本学童軟式野球大会 マクドナルドトーナメント」を18年から2連覇するなど、少年野球界では名の知れた強豪チーム。辻監督は学童野球指導のカリスマとして知られる。藤田はそんな辻監督の参加に声を弾ませ「少年野球界において、技術指導、マネジメントに関してここまで考えてやってきている監督はいません。辻さんの思いをできる限りたくさんの人に伝えていってほしいです」と期待を込めた。

辻監督も「今までは主にプロ野球選手が指導をされていたと聞いています。ですので今回は、小学生の野球指導者を代表して参加させてもらえる!と張り切っております」と意気込み「毎日のように現場で指導しているテクニックを、短時間ではありますが楽しませながらもしっかりと育成したいと思います」とコメントした。

同野球教室は小学生年代の野球人口減少や、野球を始めながらも楽しさを見つけられずに辞めてしまう子どもらを食い止めるべく、元高校球児で指導者ライセンスも持つ藤田が2年前から始めた。藤田は子どもへ野球の楽しさを伝えることはもちろん、指導者の子どもに対する接し方の問題点なども指摘しており、今回は初めて指導者向けに講習を行う時間も設けた。藤田は「いまだにひどいと思う指導をされている指導者の方も散見できますので引き続き継続していきたい」と力を込め「僕は指導能力という事よりも子どもたちやチームのマネジメント、方向性に対していろいろとお話をさせていただきたいと思います」と話した。

辻監督もいわゆる“スポ根”と言われる指導から脱却した接し方を追求し、結果を残してきた。同監督はその工夫について「リズムと雰囲気に合った擬音の言葉」と語り「失敗したことを笑いに変える言葉。成功した時の魔法の褒め言葉を巧みにこなすこと」と明かした。

今回は6日に野球未経験者(5~12歳)、経験者(小学生)の教室を各回40人まで募集して分けて実施。7日も未経験者の教室を行ったのち、指導者への講習を行う。辻監督は未経験者へは投げる捕るの基本、経験者へはゴロ捕りの3つのパターンや自身の打撃論などを指導予定となっている。

また、石川もコメントを寄せ「前回参加させていただき、非常に子どもたちがエンジョイして野球をしていて、自分自身も楽しく野球をやることができ、いいイベントだなと思っていました。前回同様、素晴らしい講師の方々と共に野球は楽しいんだということを再確認してもらえるような1日になるよう頑張ります!」とした。

イベント参加は公式SNSなどでメールで募集している。参加費は2500円で、野球用品などを販売するエスエスケイ社バックアップのもと、未経験者にはグローブとバットの貸し出しも行うという。