歌舞伎俳優中村獅童(49)とバーチャルシンガー初音ミクがコラボする「超歌舞伎2022」東京公演が21日、新橋演舞場で開幕した。

共演する長男、小川陽喜くん(4)と取材会を行った獅童は、陽喜くんのりりしい役衣装姿に「衣装も隈(くま)取りも、みえを切る動作も、彼が好きなものが全部詰まっているから楽しいみたい。家でもずっとやってる」とパパの顔。「これから地味な子どもの役をやる時にテンションが下がってしまわないか心配です」。息子へのライバル心を聞かれると「当たり前じゃないですか。僕より拍手多かったらちょっと嫉妬します」と笑った。

一方の陽喜くんは「舞台のどこが楽しいですか」と聞かれると「立ち回りをしているところです」と元気いっぱい。「いつも上手から行っちゃうからさ、下手から行きたいんだよね」。マイペースなトークに獅童が「何の話?」と突っ込むと「立ち回りの話だよ。鬼とびだよ」。親子のほほえましいやりとりで取材陣をほっこりさせる一幕もあった。

頼もしい陽喜くんに、共演の澤村國矢(44)も「すごい早さで成長している。歌舞伎役者らしい間合いがしっかりできていると感心する」と話していた。

東京公演は9月3日まで。9月8日から京都南座で。