岡田准一(41)が13日、都内で、主演映画「ヘルドッグス」(原田眞人監督、16日公開)公開直前イベントに出席し、アクションシーンでの想定外の出来事を明かした。

“闇落ち”した元警察官が、警察に潜入捜査を強制されたヤクザ組織でのし上がっていくストーリー。岡田は復讐(ふくしゅう)に生きる主人公・兼高昭吾を演じ、アクションの振り付けも担当した。

撮影のファーストアクションは養鶏場で、岡田は鶏を絞めて転がる振り付けを考案。現場入り後の想定外のこととして「地面にたくさんうんちがあった」と説明すると、「しかも(衣装が)タンクトップということを忘れていた。初めて自分でつけた振りを変えようかと思いました」と苦笑した。

この日は「男だらけの座談会」として、共演の坂口健太郎(31)MIYAVI(40)はんにゃ金田哲(36)吉原光夫(43)も登壇。岡田は自身が人垣を分けるように歩くシーンについて語ると「僕が触っていないのに、金田さんが後ろに飛んでいった」と振り返った。これについて金田は「岡田さんは武術が達人の域。触れようとしたら岡田さんの目がカッと開いて、僕が5メーターくらい後ろに飛んでいった」と力説。さらに「これ、本当ですから。ロッカーにドーンとぶつかって、気付いたら午前中が終わってました」と笑わせた。

金田は岡田の新たな能力? について「(岡田が修練している武術の)ジークンドーとかカリみたいに、違う何かを会得しているんだと思います」と続けると、岡田も「役作り入りすぎたんですかね」とジョークで切り返していた。

深町秋生氏の小説が原作の物語。岡田は、愛する人が殺される事件を止められなかったというトラウマを抱え“闇落ち”した元警察官で、正義も感情も捨て復讐(ふくしゅう)にのみ生きてきた男、兼高昭吾を演じる。その闇と狂犬ぶりに目を付けた警察から潜入捜査を強要され、ヤクザ組織でのし上がっていく。ハードなアクションも披露し、裏社会をドラマチックに描く。