投資トラブルの渦中で、債権回収中のTKO木本武宏(51)が投資先を紹介するなどした、不動産投資をしたB氏との連絡が途絶えていることが29日、分かった。木本は8月1日に「お詫び」と題した声明を発表した中で、B氏の返金計画は具体的で解決の方向に向かっており、信ぴょう性、担保、連帯保証人の要求など詳細の交渉を、期日を設けて続けていると説明した。ただ、その後、連絡が取れなくなったという。

B氏が投資の名目で出資者から集めた資金は、30億円超との一部報道もあるが、複数の芸能関係者によると、その総額は50億円にのぼる可能性も出てきているという。債権者が行方を追う中、B氏は海外に滞在していたが、既に帰国したもようとの情報もある。

投資額が膨大になった裏には、芸能界での被害拡大が見え隠れする。木本のトラブルが発覚後、木本以外にもB氏に投資をしたという芸能人の存在が、業界内で続々と明らかになっている。相当な額をB氏に投資した人気歌手、お笑い芸人もおり、中には経済面含め、危機に立たされている芸能人もいるという。

被害拡大を受けて、連絡が途絶えたB氏に対して債権者が個別に動くのではなく、芸能界における被害者弁護団のような、チームを組んでB氏に債権回収を迫ろう、という動きも出始めている。ある関係者は「芸能界にB氏の被害者が、いっぱいいるので、一緒にやろうかという話も出ています」と語った。