今年6月に個人事務所「クラーワ」を設立して独立した女優瀬戸朝香(45)が、12月10日にデビュー30周年記念イベント「30th & Birthday Anniversary 2022」を開く。東京・日の出桟橋から出港してナイトクルージングしながらディナー&トークショーを行う。このほど日刊スポーツの取材に応じ「自分の力で、どこまでできるか試してみたい」と、これまでの歩みと、これからについて語った。

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デビュー以来所属した事務所から独立後、初めての大きなイベントとなる。「独立してファンクラブを立ち上げました。それ以外でも、長年応援していただいてる皆さんと直接お会いできる機会を持ちたいと。これから、こういう機会を増やしていきたいですね」。

「30th-」ではゲストに歌手宇徳敬子(55)を迎える。宇徳には95年のシングル「この情熱はダイヤモンド」を楽曲提供してもらった。「デビュー前から大好きで、曲を作っていただいたんですが、会えないまま、年月がたってしまいました。それでぜひ、皆さんの前でお話ししてみたいと思いました」と話した。

92年に女優デビュー。93年にコーセー化粧品「ルシェリ」のCMで注目を浴び、そして94年にフジテレビ系「君といた夏」のヒロインに抜てきされブレークした。「10代は、いろいろな作品をやらせていただきました。20代になってからは仕事を持った女性が多くなり、20代後半はキリッとして後輩に厳しいとか、クールな役どころが多かったですね」と振り返る。

07年、30歳の時に当時V6のメンバーだった井ノ原快彦(46)と結婚。現在は1男1女のママだ。「タイミングがうまく合って結婚したんですが、仕事もやりたかった。でも、子供が生まれてからは子供優先。育児だけは自分の手で、ちゃんとやりたいと仕事をセーブしていました。子供は近くで見守ってあげることが、大事ですから」。

子供が大きくなり仕事への思いが、また強くなった。「独立を機に活動を増やしていけたら。どのぐらいできるか不安もありますが、この仕事が大好きなんで、できる限りやっていきたいと思っています」と目を輝かせた。

子育てしながらの女優業をサポートしてくれた事務所からの独立となった。「引き留めていただいたけど、30年を機に自分でやってみようと。前事務所の社長は、ご自身も子育てをしながらマネジメントをしてくれた“東京のお母さん”。独立後も相談に乗ってもらっています」。

井ノ原が9月下旬、滝沢秀明氏の後任としてジャニーズ事務所子会社「ジャニーズアイランド」社長に就任したばかり。「私にもすぐ相談してくれました。並大抵のことではないと思うけど『ちゃんと意志を持ってやれば、絶対にやりきれると思う』と(夫に対し)言いました」と語った。

女優、妻、子育て、そして自身のマネジメント。「自分のペースでやれることをやっていく。『瀬戸朝香と仕事をしたい』って思ってくださる方が来てくれたらうれしいですね」と話している。【小谷野俊哉】

○…瀬戸は、今日11日午後9時からタレント鈴木紗理奈(45)とインスタライブをコラボ配信する。30周年イベント前には、宇徳敬子とのコラボ配信も予定。インスタグラム、ブログ、ファンクラブサイトと自身で文章を書いている。「プライベートな映像や動画も発信していけたら」と話している。

◆瀬戸朝香(せと・あさか)1976年(昭51)12月12日、愛知県瀬戸市生まれ。92年映画「湾岸バッド・ボーイ・ブルー」で女優デビュー。ドラマは94年フジテレビ「君といた夏」、02年NHK「真夜中は別の顔」、09年TBS「となりの芝生」など数々の作品に出演。映画では02年の「とらばいゆ」でヨコハマ映画祭主演女優賞を受賞。瀬戸市広報大使。血液型A。