女優戸田恵梨香(34)が23日、東京・新宿ピカデリーで、主演映画「母性」(廣木隆一監督)の初日舞台あいさつに出席した。

戸田は「初日という実感がまったくなかったんですが、始まったんだなと、今、感じられてうれしいです」と喜び、永野芽郁(23)は「初日を迎えちゃったので、戸田さんと過ごす時間が段々終わりに近づいている。皆さんを置き去りにして楽しみたいと思います」と話した。

娘を愛せない母、愛を求める娘を、それぞれの視点で描いた作品。戸田は「自分が携わってきた作品は、自分の役を通して感情移入したり、一視聴者として見ることができるんですが、この作品はどの視点でも見られない。こんな不思議な感覚になったことはない。皆さんが誰に感情移入し、この作品をどういうふうに受け取るのか、こんなにも興味深い作品になると思わなかった。皆さんの声を聞けるのが、本当に楽しみで仕方ないです」と呼びかけた。

自分自身が母になった時のイメージを聞かれ戸田は、母親を演じた大地真央を引き合いに「大地さんを通した母を見ていて、いつでも笑顔でいるお母さんってやっぱりすてきだなと思った。自分も笑顔で過ごせるために、心のゆとりを持ちたいし、穏やかな家庭を築きたい」。

永野は「まったく母親になるイメージはできないんですが、私自身が母と仲がいいので、その日の出来事だったり、いいことも悪いことも全部共有できる母になりたいです。仲良しなんです」と笑った。

原作者の湊かなえ氏も出席。