若手芸人を育成する大阪・よしもと漫才劇場の8周年と森ノ宮よしもと漫才劇場の2周年を記念した記者会見が1日、よしもと漫才劇場で行われた。

上方漫才協会会長の中田カウス(73)は、古くから伝承されてきた言葉を用いて「日本の子どもは、その昔“7歳までは神のもと”と言われていた。7歳までに子どもを亡くす悲しい話があるわけですけれども、神に召されたということで、8歳になると親も安心した。この劇場も8歳を迎えて、ちょっと心配したりヒヤヒヤすることはありましたが、ご覧頂いたようにみんな成長してきている。芸人にも劇場にも覇気がある。いい感じで盛り上がっている」と目を細めた。

同劇場は、これまで数多くの賞レースで王者を輩出してきた。今年もM-1グランプリ決勝にカベポスター、さや香、ロングコートダディが、THE W決勝に天才ピアニスト、紅しょうが、爛々が進んでいる。

5年ぶりにM-1決勝へ進むさや香の石井(34)は「これだけいっぱい出番を入れてもらえる劇場はほかにない。その中で育ててもらってきたなという感じがある。周りにいっぱいライバルもいる」と感謝。

同じく決勝に進んだロングコートダディの堂前透(32)は「この劇場はまだまだ進化できると思う。ピカチュウに近い。ライチュウになったり…」として笑いを誘った。

この日は、賞レースファイナリストら総勢11組が漫才やコントを披露。来年1月9日に大阪・なんばグランド花月で「第8回上方漫才協会大賞」を開催することも発表した。