俳優の渡辺徹(わたなべ・とおる)さんが11月28日、敗血症のため亡くなった。61歳だった。所属事務所の発表によると先月20日に発熱、腹痛などの症状が出たために都内の病院に受診したところ、細菌性胃腸炎と診断され入院。その後、敗血症と診断され治療を受けていたという。

渡辺さんと同じ文学座に所属する俳優の角野卓造がコメントを発表した。

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ここ数年、あまり体調がよくないと耳にしていたので心配していましたが、積極的に舞台にも出演し、仕事もしているようだったので、まさか、の思いで一杯です。

芸能界でのスタートはアイドル的な感じでしたが、舞台への強い思いをずっと持ち続けていたことは「息子です、こんにちは」をはじめ、コンビとして文学座の舞台で一緒に日本各地を旅公演していた時からいつも熱く語っていたのでよく知っています。

私が舞台を一区切りした時には「出演しないならば演出してくれませんか」と直接電話もくれたね。先輩に対しては甘えん坊でかわいいところがありながらも、みんなをまとめる力は素晴らしく、生粋の生徒会長気質だったのかな。やっと大人の役ができるような年齢になったばかりなのに。徹が一番悔しいだろう。まだまだこれからやりたい芝居もあっただろうに早すぎる、残念です。一緒に酒を飲んでバカなことをやってた頃を懐かしく思いだします。

角野卓造

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