デビュー40周年の英バンド、カルチャー・クラブが、ベスト盤「ジャパニーズ・シングル・コレクション-グレイテイスト・ヒッツ-」を21日に発売することが4日、分かった。

ボーカルのボーイ・ジョージ、ドラムのジョン・モス、ギターのロイ・ヘイ、ベースのマイキー・クレイグの4人によって1981年にロンドンで結成され、82年4月にシングル「ホワイト・ボーイ」でデビューした。ボーイ・ジョージの個性的ないでたちとともに、日本でも「サントリー・ホット・ウイスキー」や「ノエビア化粧品」などのCMでも楽曲が使用されるなど人気を博した。

今回のベスト盤では、「君は完璧さ」「カーマは気まぐれ」など日本でリリースされた全シングル曲を最新マスタリングで収録。さらにミュージックビデオもラインナップした。また、ブックレットには、日本盤全シングルのジャケットを12インチCDジャケットサイズに再現して掲載し、当時の担当者によるエピソードなども掲載する。

またデビュー40周年を記念して、カルチャー・クラブとボーイ・ジョージのソロオリジナル・アルバムなどの紙ジャケット仕様などを計6タイトル同時発売する。

発売にあたって、大ファンというクリス松村も、コメントを寄せた。「『君は完璧さ』で初めて見た時のボーイ・ジョージの完璧な個性にノックアウト。続く『タイム』で大ファンになりました。当時は珍しかったその圧倒的な個性と音楽性で他のイギリスのミュージシャンにはできないアプローチをしていたことは間違いありません。男女関係なく、ファンをつかんだことが素晴らしい出来事でした。デビューアルバムからのベストテンヒットを3曲! 当時、これはビートルズ以来初という大記録でした」と当時を振り返った。

さらに「全米No・1の『カーマは気まぐれ』の“君の色が僕の夢の色と同じだったら恋することは簡単…”というメッセージには感激! 素晴らしいソウル魂、華やかに陽気にそれをファッションとともに世界に届けた彼らの音楽には常に『愛』を感じます。アイルランド、ユダヤ、ジャマイカ、イングランド出身とみんなバラバラなグループが届けるキャッチーなナンバーの数々は本当に今でも色あせません」。

ボーイ・ジョージについても「自分に正直に生きるという姿を見せてくれたボーイ・ジョージ。16年に久しぶりに見たカルチャー・クラブ公演は、メンバーとの息もピッタリな妖艶なボーイが見られましたが、いろいろあってもぶれない姿勢と音楽で、大きな愛と勇気をもらいました! 40年前からメジャーシーンで行動して、伝え続けているって、すごいこと。ボーイは、色眼鏡的にレディーボーイなんて言われかたをした時代もありましたが、感じたままに正直に届けてくれる音楽がすべてを払拭(ふっしょく)していると思います。カルチャー・クラブ、大好き!」と魅力を語った。