テレビ朝日系トーク番組「徹子の部屋」(月~金曜午後1時)が5日、先月28日に敗血症のため61歳で亡くなった渡辺徹さんを緊急追悼した。通常の内容を変更し、過去の登場VTRを使用。渡辺さんが今年1月61歳で、公私に親交の厚い中村雅俊(71)と一緒に出演。文学座でデビューした際に、中村に買いてもらった色紙を番組内で披露した。

「いつまでも

あると思うな

人気と仕事

徹くんへ

1981年9月25日」

薄い茶色に変色した色紙には達筆な字で書き込まれ、中村のサインも添えてあった。

渡辺さんは当時を振り返り「これからデビューする人間になんてネガティブな。こんなリアルな言葉を書いてくれて」と話すと、中村は「芸能界で飛び立とういうね、彼が絶対うまくいくと信じていたし。からかい半分で。もう半分は頑張ってほしいって」と回想した。

昨年、渡辺さんがデビュー40周年を迎えた。記念イベントには再び大好きな先輩、中村から色紙をもらった。渡辺さんがスタジオに持参した色紙には、温かいメッセージが書かれていた。

「いつまでも

続いたじゃない!

人気と仕事!

中村雅俊」

中村は「徹は40年ですよ。40年以上も頑張ってやってきた。はたからみてて、兄貴分としては本当に頑張ってきたなぁと」と感慨深げに話した。黒柳徹子からは「(色紙が)対になってますね」と言われ、渡辺さんは「40年たってやっと完結したジョーク。(色紙は)宝物です」と笑った。

VTRの最後に黒柳から今後について問われ、渡辺さんは笑顔で話し始めた。「俺はそうですね、この頃病気がちだったりして。女房に迷惑かけている。家族への愛情という意味でも健康に気をつけて日々、一生懸命やっていこうと思います」と締めくくった。番組の最後には「渡辺徹さんのご冥福をお祈りいたします」のテロップが出て終了した。

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