サッカーのFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会で躍進した日本代表の堂安律や浅野拓磨の活躍を予言で的中させて話題の占い師でお笑い芸人のLove Me Do(47)がこのほど、オンラインで取材に応じ、優勝国やアルゼンチン代表のメッシの運命を占った。

W杯開幕前に、テレビ番組の取材で、「ドイツに勝利」「1位通過」と予想し、見事的中。開幕後も、自身がツイッターで堂安や浅野の活躍を予言すると、その2人が点を決めるなど、当たりまくった。2011年の女子W杯では、なでしこジャパンの優勝も的中させており、「実績」は十分。サッカー歴37年で現在も週2回試合を行う男が、占星術をもとに、ベスト8以降のW杯を予言した。【聞き手=佐藤成】

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まず、最後のW杯と公言しているメッシを誕生日1日違いのフランスの英雄ジダン氏に重ねた。

「アルゼンチン代表では輝けないって言われてきたかに座のメッシが、決勝(にいけるか)…わからないけど、W杯の歴史を見てみると、ジダンがかに座で、最後の大会で頭突きで退場。そんなドラマが(クリスティアノ・)ロナウドやメッシには起こるんじゃないかってネガティブな方に思ってしまう。なんか不本意な記憶に残るのがスターの宿命なのかな。(94年米国大会の元イタリア代表)バッジオがPKを外してしまったり。美しく有終の美で飾るというより、なんかスター選手が背負う何かが残るという、歴史が待っているのがW杯ぽいのかなと私は思っちゃっていて」

とはいえ、メッシは8日まで重要なシーンで3点を決め、チームをけん引している。かに座の運勢自体はいいという。

「今回は、バランスがすごくいい。いつも(W杯)は誕生日月だと思うんですけど、今回は反対の冬っていうことなので、意外とバランスよくやれている。かに座自身はコンディションの持っていき方がうまいかもしれませんね。夏の時は勢いというか『自分が、自分が』が強い。誕生日月はリーダーシップを発揮したいとか、我の強さとかが出てしまいがちですが、もしかしたら年齢的なこともあるとは思いますけど、周りの気分よくやるというメンタリティーになっている。メッシがPK外しても、ほかの選手がいい空気を作ろうとしてくれたりもする。そういう意味ではいい方向に行くかもしれないです」

今大会、みずがめ座がキーになると考えている。ブラジル代表ネイマール、ポルトガル代表ロナウドらがこれに該当するという。「(W杯前に出演した)フジテレビの番組では占う時間がなくて、みずがめ座が運勢が良いっていっちゃったんですけど、みずがめ座が結構苦戦していた。ウルグアイのスアレス、カバーニがみずがめ座なんですけど、敗退してしまいました。ベスト8くらいに運が上がっていくかもしれないんですけど、それまで勝ち残れるかが私の占星術的なテーマでした。気になるのはアルゼンチンのディ・マリアがみずがめ座。みずがめ座が中心選手になっているチームは注目ですね。ベスト8超えたあたりから変わってくるかもしれない。前半戦ちょっと運を使えていなかったので、後半戦来るのかなと。そのままずるずる行っちゃうパターンもあると思うんですけど、そこは1個のポイントになるW杯なのかな」。

優勝は、フランスを推した。「フランスは、ベンゼマがいなかったのがよかったのかなって思っちゃって。ケガで出られなかったんですよ。エムバペ、ベンゼマの、いて座の2トップなら強力な感じはするけど、(ベンゼマが)いなくなったおかげで、チームが生き生きしているのかなって思うところがありますね。エムバペに、いて座の運がいっている。2連覇あるのでは」。

決勝の相手はメッシ率いるアルゼンチンを予想。「アルゼンチンはメッシが決めなきゃいけないところで何かあって、歴史的な何かが起こるんじゃないか。運命的な何かが」。

自身は中高時代、サイドバック。「よく言うと長友選手のようなプレースタイルだった気がします(笑い)。運動量があって縦を何往復もできて。よく言うと、ですよ」。現在は、海外でサッカーに挑戦する選手が調整するようなチームでサッカーを続け、社会人チームなどと週2回試合をしている。「今はトップ下とかやらされています。(センス系?)どうすかね…ラストパスとかには自信はありますけど…」と占いの時よりややトーンが落ちた。占いの仕事が来るとは想像もせず、いちサッカーファンとしてW杯を楽しんでいる。「寝不足が続いていますね」と笑った。

個人的にはイングランドのリバプールや、スペインのアトレチコ・マドリードなど、「熱い」チームが好きだという。「泥臭いのがけっこう好きなんですよね。大逆転起こしてくれそうな。ドラマが見たいっていうか」。予想することが仕事。しかし、予想できないドラマを楽しんでいる。