“アニメソングの帝王”こと歌手の水木一郎さん(みずき・いちろう、本名・早川俊夫=はやかわ・としお)が6日午後6時50分、肺がんのため亡くなったことが分かった。12日に所属事務所が発表した。

水木さんの代表曲の1つとして知られる「マジンガーZ」が主題歌となった、72年のフジテレビ系アニメ「マジンガーZ」は、今年で放送開始から50年を迎えた。50年前と同時刻の3日午後7時から、YouTubeで生配信された「中野×杉並×豊島アニメ・マンガフェス2022『マジンガーZ50周年記念特番Z』」にも、水木さんはスペシャルライブのパートに出演していた。

水木さんは車いすに乗ってステージ中央に上ると、「『マジンガーZ』50周年だ…ゼーット」と宣言して「マジンガーZ」を歌唱。かすれる声を振り絞り、右拳を握り締め、1番だけ歌い、最後に「ホッホウ~」と掛け声を上げて、締めていた。

亡くなる3日前の配信だったが、映像内の歌唱は、水木さんの体調を考慮し、事前収録されたものだと説明もなされた。番組のラストで、水木さんが15年2月にコスタリカで「マジンガーZ」を歌唱した、日・中米交流年開幕記念イベント「水木一郎ライブinコスタリカ」の映像も流れた。当時、元気だった水木さんが銀色の衣装を着て「ムーチョ・グラシアス」とスペイン語で客席に感謝の言葉を述べるところまで紹介された。

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